上司に評価されない人の特徴5選
上司に評価されない人の多くは、「まじめに頑張っていれば、いつか分かってもらえる」と考えて、自分が何をして、どんな成果が出たのかを、上司に伝えないまま働いている人です。上司は、部下の仕事をすべて見ているわけではありません。特に、ほかの人の手伝いや、目立たない改善の仕事は、伝えなければ見えないままになりがちです。評価は「頑張りの量」ではなく、「上司に伝わった成果」で決まるものです。この記事では、まなぶの失敗ストーリーをもとに、上司に評価されない人の特徴と、頑張りをきちんと届けるためのコツを解説します。
「半年間、何をしていたのか見えなかった」と言われた話
去年の秋から今年の春にかけての半年間、まなぶは、とても忙しく働いていました。自分の担当の販促資料づくりに加えて、人が足りないほかのチームの資料を手伝ったり、チームの共有フォルダを整理して、古いファイルを探しやすくしたりしていました。夜遅くまで残って、ほかの人が困っている仕事を片づけることもよくありました。まなぶは、「これだけ頑張っているのだから、上司も分かってくれているはずだ」と思っていました。週末に家で資料の続きを作ることもあり、手帳の予定はいつもぎっしりでした。
けれども、上司への報告は、月に一度の定例で、自分の担当の資料の進み具合を話すだけでした。ほかのチームを手伝ったことや、フォルダの整理のことは、「わざわざ言うほどのことでもない」と考えて、一度も話していませんでした。手伝ったチームの人たちからお礼を言われることはあっても、そのことが上司に伝わっているかどうかは、気にしたことがありませんでした。
そして今年の4月、半年間の評価を聞く面談の日が来ました。上司は、評価のシートを見ながら言いました。「担当の資料は、予定どおりに出してくれたね。ただ、正直に言うと、この半年、ほかに何をしていたのかがよく見えなかったんだ。遅くまで残っていることが多かったから、仕事が回っていないのかと心配していたよ」。まなぶが頑張っていたことの多くは、上司には「見えていない仕事」だったのです。
まなぶは、あわててほかのチームの手伝いや、フォルダの整理のことを話しました。上司は驚いた顔で「そうだったのか。それは知らなかった。もっと早く教えてほしかったな」と言いました。けれども、評価のシートは、もう決まったあとでした。面談のブースを出たあと、まなぶは、自分の席に戻る通路で立ち止まり、「頑張っていても、伝えなければ、ないのと同じなんだ」と、ため息をつきました。
上司に評価されない人の特徴5選
頑張っていれば、分かってもらえると思っている
上司は、チームの何人もの部下の仕事を見ながら、自分の仕事もしています。一人ひとりの細かい働きを、すべて見ていることはできません。「見ていてくれるはず」と思って黙っていると、どれだけ頑張っていても、上司の目には入らないことがあります。自分の仕事は、自分から上司に届けるものだと考えましょう。それは、自慢をすることではなく、上司が正しく評価するための材料を渡すことです。上司にとっても、部下の働きを知っておくことは、チームを動かすうえで助けになります。
目立たない仕事を、報告していない
ほかの人の手伝いや、仕事の進め方を整える工夫は、チームにとって大切な仕事です。けれども、こうした仕事は形に残りにくく、自分から言わなければ、誰がやったのかが分かりません。月に一度でよいので、「担当の仕事」と「それ以外に取り組んだこと」を分けて、上司に短く伝える習慣をつけましょう。「ほかのチームの資料を3本手伝いました」「共有フォルダを整理して、探す時間を減らしました」と一言添えるだけで、上司の見え方は大きく変わります。
何をしたかだけで、何が変わったかを伝えていない
「頑張りました」「たくさん作りました」と伝えるだけでは、上司は仕事の価値を判断しにくいものです。評価につながるのは、その仕事で何が変わったのかです。「フォルダを整理して、資料を探す時間が1回5分ほど短くなった」のように、変化を数字や具体的な様子で伝えると、上司にも仕事の大きさが伝わります。数字で表せない場合は、手伝った人の声や、前と後の違いを伝えるのも効果的です。
上司が何を期待しているかを、確かめていない
自分が大切だと思っている仕事と、上司が期待している仕事が、ずれていることがあります。ずれたまま頑張っても、評価にはつながりにくくなります。期の初めや途中に、「今期、私にいちばん期待していることは何ですか」と上司に聞いておくと、力を入れるべきところが分かります。期待とずれた仕事を頼まれたときも、上司に相談しやすくなります。目標の立て方については、仕事の目標設定で失敗する人の特徴5選でも紹介しています。
長く働くことを、頑張りだと思っている
夜遅くまで残って働くことは、本人にとっては頑張りの証でも、上司には「仕事が回っていないのでは」「無理をしているのでは」と見えることがあります。まなぶも、遅くまで残っていたことで、上司に心配をかけていました。評価されるのは、働いた時間の長さではなく、限られた時間で出した成果です。ほかの人の仕事を手伝うときも、上司に一言伝えてから引き受けると、仕事の量を一緒に考えてもらえます。そうすれば、手伝ったことも、上司の見えるところに残ります。
黙って頑張る人と、成果を届ける人の違い
上司に評価されるためのチェックリスト
頑張りをきちんと届けるために、次の項目を確かめてみてください。評価の面談の直前ではなく、ふだんから少しずつ伝えておくことが大切です。伝える内容は、短くても、続けることに意味があります。
- 期の初めに、上司がいちばん期待していることを聞いた
- 担当の仕事と、それ以外に取り組んだことを分けて記録している
- 月に一度、取り組んだことを上司に短く伝えている
- 何をしたかだけでなく、何が変わったかを伝えている
- ほかの人の仕事を手伝うときは、上司に一言伝えている
- 遅くまで残る日が続いたら、仕事の量を上司に相談している
まなぶは今、手帳の最後のページに、「担当の仕事」と「それ以外に取り組んだこと」を分けて、週に一度書きこむようにしています。月に一度の定例では、最後の2分を使って、「今月はほかに、こんなことに取り組みました。その結果、こう変わりました」と上司に伝えます。ほかのチームを手伝うときは、先に上司に相談するようにしました。最初は少し照れくさかったものの、上司からは「何をしているかがよく分かるようになった。次の面談では、この記録をもとに話そう」と言われました。「伝えることも、仕事のうちだったんだな」。まなぶは、手帳の記録を見返しながら、そう感じています。
仕事の失敗を減らすために
頑張りをきちんと届けるには、取り組んだことを記録しておくことと、自分の強みを客観的に知っておくことが役立ちます。
タイムマネジメント・スケジュール管理ツール【todoist】
仕事のやることを一覧にして、終わったものを記録として残せるタイプです。担当の仕事とそれ以外の仕事を分けて書いておけば、上司に伝えるときや、評価の面談の前に、取り組んだことをすぐに振り返れます。
市場価値から本当のキャリアパスを見出すサービス【ミイダス】
第三者視点で、自分の強みや得意な働き方を整理するのを手伝ってもらえるタイプです。自分の強みを言葉にできると、上司に成果を伝えるときにも、何を大切にして働いているかを話しやすくなります。
まなぶ
みらい
まなぶ上司に評価されない原因は、頑張っていれば分かってもらえると考えて、目立たない仕事や成果を、上司に伝えないまま働いてしまうことです。上司の期待を確かめ、取り組んだことを記録し、月に一度伝え、何が変わったかまで話す。それだけで、頑張りはきちんと評価に結びつくようになります。評価・昇進・管理職で失敗しないための考え方は、評価・昇進・管理職の失敗から学ぶでまとめています。
評価・昇進・管理職については、プレイングマネージャーで後悔する理由やプロジェクトリーダーを任されて失敗した話もあわせて読んでみてください。

