結論

転職の判断と準備で失敗する人の多くは、「何を大事にして働きたいのか」という自分の軸を持たないまま、迷い続けたり、条件だけで選んだり、勢いで辞めたりしてしまう人です。転職するかどうかに、正解はありません。けれど、自分の軸を言葉にしてから決めた判断は、どちらを選んでも後悔が小さくなります。この記事では、まなぶ自身の転職の振り返りから、転職の判断と準備でつまずきやすい場面を4つに分けて、それぞれの場面で読んでほしい記事を紹介します。

1失敗ストーリー

転職して2年、「準備」が足りなかったと気づいた

10月の夜、自分の転職を振り返り、つまずいた場面を4色の付箋で整理するまなぶのイラスト

今の会社に入って、もうすぐ2年になる10月のある夜、まなぶは机に向かい、自分の転職を振り返っていました。転職したこと自体を、後悔しているわけではありません。今の仕事にもそれなりのやりがいはありますし、新しい仲間にも恵まれました。けれど、思い返すと、判断と準備のあちこちに、つまずきがありました。

前の会社にいたころ、まなぶは「このままでいいのかな」と何年も迷い続けていました。先輩から企画の仕事に誘われたときも、「もう少し考えます」と答えて、話は流れてしまいました。迷っている間に、時間だけが過ぎていったのです。いざ転職活動を始めると、最初のエージェントとの面談で「次にどんな仕事がしたいですか」と聞かれ、何も答えられませんでした。前の会社の社内公募を一度も見ることのないまま、退職を決めました。残る道と比べることは、考えもしませんでした。そして入社してみると、楽しみにしていた企画の仕事は、思っていたほど多くありませんでした。面接で仕事の中身をくわしく確かめなかったのも、自分が何をしたいのかがはっきりしていなかったからでした。

書き出してみて、まなぶは気づきました。どのつまずきも、「自分は何を大事にして働きたいのか」を言葉にしないまま、迷ったり、決めたりしていたことから起きていたのです。転職するかどうかより先に、自分の軸を持つことが、いちばんの準備だった。まなぶは、これから転職を考える人が、今どの場面にいても次の一歩を選べるように、自分の失敗と、まわりの人の失敗を整理してみることにしました。すると、転職を考える人がつまずく場面は、大きく4つに分けられることが見えてきました。

2場面別の案内

転職の判断と準備でつまずきやすい4つの場面

1

まだ迷っていて、決めきれないとき

「辞めたい気持ちはあるけれど、決めきれない」。この場面で多い失敗は、迷い続けて大切な機会を逃すことと、今の会社に残る道を比べないまま辞めてしまうことです。いつまでに決めるのか、何を基準に決めるのかを先に決めると、迷いは「考える時間」に変わります。まず今日できるのは、「3か月後の月末までに決める」のように、決める日をカレンダーに書き込むことです。あわせて、今の会社で変えられることがないかも、一度書き出してみましょう。迷ったときの進め方は転職するか迷ったときに失敗しない方法で、社内の異動や公募と比べる大切さは社内異動を考えずに転職して後悔する理由で紹介しています。

2

自分の軸や強みが、言葉にできないとき

「次にどんな仕事がしたいのか」「自分の強みは何か」に答えられないまま動き出すと、求人の見方も、面接での話し方も定まりません。これまでの仕事を振り返り、うれしかったこと、得意だったこと、避けたいことを書き出すことが、判断の土台になります。まず今日できるのは、これまでの仕事で「時間を忘れて取り組めたこと」を3つ書き出すことです。小さなことでもかまいません。そこに、あなたの軸のヒントが隠れています。棚卸しの進め方はキャリアの棚卸しで失敗する人の特徴5選で紹介しています。一人で整理しきれないときに、高額な相談サービスに飛びつく前に確かめたいことは、有料のキャリア相談で後悔する理由にまとめています。相談するにしても、自分で書き出したものを持っていくと、話がずっと具体的になります。

3

条件だけで、転職先を選ぼうとしているとき

年収の高さや、新しい仕事への憧れは、転職を考えるきっかけとして自然なものです。けれど、それだけで選ぶと、入社してから「こんなはずじゃなかった」と感じやすくなります。条件は、自分の軸と照らし合わせて初めて、意味を持ちます。年収が上がっても、やりたい仕事から遠ざかれば、満足は長く続きません。反対に、年収が少し下がっても、軸に合った仕事なら、納得して働けることもあります。まず今日できるのは、気になる求人を一つ選び、「自分の軸に合っている点」と「合っていない点」を並べて書くことです。年収だけで選ぶ危うさは年収だけで転職すると後悔する理由で、未経験の仕事を選ぶときの注意点は未経験転職で後悔する理由で紹介しています。

4

辞める決断や、動き出す直前のとき

転職すると決めたあとにも、失敗しやすい場面があります。勢いで先に辞めてしまうこと、活動の期間を決めずにずるずる続けること、在職中の活動が会社に知られてしまうことです。辞める時期、活動の期間、まわりへの伝え方を、動き出す前に決めておくと、落ち着いて進められます。できれば、次の職場が決まる前に辞めるのは避け、生活費の見通しも立てておきましょう。勢いで辞める前に読んでほしいのは会社を辞めて後悔した人の話、期間の決め方は転職活動の期間設定で失敗しない方法、まず今日できるのは、転職活動を続ける期間の目安と、その間に会社のパソコンやSNSで気をつけることを、メモに書いておくことです。在職中の活動で気をつけたいことは在職中の転職活動が会社に知られて失敗した話です。

3図解

軸を持たずに動く人と、軸を決めてから動く人の違い

⚠ 転職の判断と準備で失敗する人のパターン
「このままでいいのかな」と、期限を決めずに迷い続ける
↓
自分の軸を言葉にしないまま、年収や印象で選ぶ
↓
残る道と比べず、勢いで辞めて活動を始める
↓
入社後に「こんなはずじゃなかった」と気づく
◎ 納得して転職を判断できる人のパターン
決める期限と基準を決め、残る道とも比べる
↓
これまでの仕事を棚卸しして、自分の軸を言葉にする
↓
辞める時期と活動の期間を決めてから動き出す
↓
転職しても残っても、自分で選んだと思える
4解決策

今の自分がどの場面にいるかを確かめるチェックリスト

当てはまる項目があれば、その場面の記事から読んでみてください。いくつも当てはまる場合は、上から順に進むのがおすすめです。場面1と場面2で軸が決まると、場面3と場面4の判断がずっと楽になります。

  • 転職するかどうか、いつまでに決めるかが決まっていない(場面1)
  • 今の会社の異動や公募を、調べたことがない(場面1)
  • 「次にどんな仕事がしたいか」に、すぐ答えられない(場面2)
  • 年収や仕事のイメージだけで、求人を見ている(場面3)
  • 次が決まる前に、辞めようとしている(場面4)
  • 転職活動を、いつまで続けるか決めていない(場面4)

まなぶは今、自分の軸を「人の考えを、伝わる形にする仕事」と言葉にしています。転職して2年がたつ今だから分かるのは、軸がはっきりしていれば、今の会社でできることも、外に出る理由も、どちらもよく見えるということです。転職の判断と準備は、会社を選ぶ前に、自分を知ることから始まります。軸は、一度決めたら終わりではありません。働き方や暮らしが変わったら、そのたびに見直していけばよいのです。

5おすすめサービス

自分の軸を整理するために

自分の軸を言葉にするときは、第三者の視点や、価値観を整理する道具を借りるのも一つの方法です。

A
仕事選びの価値観を整理したい人向け

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自分の市場価値やキャリアの方向性を客観視したい人向け

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第三者視点で自分の強みや適性、これまでのキャリアの棚卸しを手伝ってもらえるタイプです。今の会社の外で自分がどう評価されるのかを知っておくと、残る道と出る道を落ち着いて比べられます。

診断してみる

まなぶまなぶ
迷い続けたことも、面談で答えられなかったことも、どれも自分の軸を言葉にしないまま動いていたからでした…。
みらいみらい
転職するかどうかに正解はありません。まず今いる場面を確かめて、自分の軸を言葉にするところから始めましょう。
まなぶまなぶ
会社を選ぶ前に、自分を知ることが、いちばんの準備なんですね。

転職の判断と準備の失敗は、迷い続けることも、条件だけで選ぶことも、勢いで辞めることも、根っこは「自分の軸を持たないまま決めている」ことにあります。今いる場面を確かめ、その場面の記事から一つずつ読んでみてください。迷っているなら期限と基準を、軸が言えないなら棚卸しを、条件で選びそうなら軸との照らし合わせを、動き出す直前なら辞める時期と期間を。一つの場面を越えるたびに、判断はぐっと確かなものになります。転職の判断と準備に関する記事は、転職の判断・準備の記事一覧にすべてまとめています。

転職全体で後悔しやすいポイントは、転職して後悔した人の特徴7選で紹介しています。

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