社会人の学び直し・リスキリングの失敗から学ぶ
社会人の学び直し・リスキリングの失敗には、共通する根っこがあります。それは、「何かを学べば、仕事もキャリアも自然とよくなる」と考えて、何のために学ぶか・どの仕事で使うか・職場でどう生かすか・費用をどう支えるかを、学び始める前に決めないまま進めてしまうことです。不安から手を広げる、楽しさだけで講座を選ぶ、一人で学び終える、支えを調べずに払う。どれも、学ぶ力が足りないのではなく、学びを仕事につなげる「段取り」でつまずいた失敗です。社会人の学び直しは「学ぶこと」がゴールではなく、「学んだことで仕事を変えること」がゴールです。この記事では、まなぶの振り返りをもとに、社会人の学び直しでつまずきやすい場面を4つに分けて、それぞれ読んでほしい記事を紹介します。
夜のオフィスの窓ぎわで書き出した、4つのつまずき
11月の平日の夜、まなぶは、仕事を終えたあと、オフィスの窓ぎわの席に残っていました。会社の学び直しの制度で受けているデータの見せ方の講座の課題を、少しだけ進めておこうと思ったのです。窓の外には、ビルの明かりが並んでいました。課題を送ったあと、画面には、去年の春に修了した講座の証明も、一覧の中に並んで見えていました。課題を終えたあと、まなぶは、これまでの学び直しを振り返ってみることにしました。
去年の春、同じ制度で、楽しそうだからとWebデザインの講座を選び、修了したのに、仕事では一度も使いませんでした。今年の1月に申し込んだ簿記の通信講座は、会社の補助も国の給付も調べずに自分で払い、途中で止まったため、あとから知った支えも使えませんでした。思い返すと、どちらも、学ぶこと自体より、学ぶ前の段取りでつまずいていました。
まわりの人の話も思い出しました。市民プールで会うAさんは、「取り残される」という不安から3つの講座を同時に始めて、どれも止まってしまったそうです。町内会の清掃活動で会ったAさんは、半年かけて仕事の自動化を学んだのに、職場のルールで使えなかったと話していました。まなぶは、手帳を開いて、それぞれの失敗を書き出しました。社会人の学び直しのつまずきは、学ぶテーマを決めるとき・会社の制度で学ぶとき・学んだことを仕事に生かすとき・費用をかけるときの、4つの場面に集まっていたのです。
社会人の学び直しでつまずきやすい4つの場面
何を学ぶかを、決めて始めるとき
よくある失敗は、「学び直さないと取り残される」という焦りから、何のために学ぶかを決めないまま、話題の分野にいくつも同時に手を出してしまうことです。これからの仕事でしたいことを一文で書き、学ぶ分野をまず一つにしぼるのが基本です。まず今日できるのは、手帳に「これからの仕事で、何ができるようになりたいか」を一文で書いてみることです。この場面でよくあるサインは、「申し込んでいる講座やアプリが、3つ以上ある」ことです。
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会社の制度で、学ぶとき
よくある失敗は、会社がお金を出してくれるからと、仕事とのつながりを考えずにおもしろそうな講座を選び、修了したところで満足してしまうことです。仕事で困っていることから講座を選び、上司と使い道を話して、修了後に試すことを先に決めることが大切です。まず今日できるのは、今の仕事で困っていることを3つ書き出してみることです。この場面でよくあるサインは、「講座の修了が、いちばんの目標になっている」ことです。
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学んだことを、仕事に生かすとき
よくある失敗は、スキルさえ身につければ仕事は変わると考えて、職場のルールや上司の理解を確かめないまま、一人で学び終えてしまうことです。学ぶ前に職場で使えるかを確かめ、自分の作業の一部で小さく試して、結果を数字で示すのがコツです。まず今日できるのは、学んでいることを職場で使ってよいかを、上司や担当に一言聞いてみることです。この場面でよくあるサインは、「学んでいることを、職場の誰も知らない」ことです。
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- 職場で使える形にするところまで学ぶ:学び直しを仕事に生かせず失敗した話
学び直しに、費用をかけるとき
よくある失敗は、自分の勉強だから自分で払うものと考えて、会社の補助や国の給付を調べず、手続きの時期や条件を知らないまま申し込んでしまうことです。申し込む前に使える支えを調べ、いつまでに何の手続きをするかと、修了などの条件を書き出すことが大切です。まず今日できるのは、社内のページで、学び直しの補助の仕組みがあるかを確かめることです。この場面でよくあるサインは、「受講料を払ってから、補助の話を聞いた」ことです。
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- 申し込む前に、支えと条件を調べる:学び直しの費用で失敗しない方法
学ぶことをゴールにする人と、仕事を変えることをゴールにする人の違い
今の自分がどの場面にいるかを確かめるチェックリスト
当てはまる項目が多い場面ほど、学び直しの段取りを見直す効果が大きい場面です。いくつ当てはまっても大丈夫です。気になる場面の記事から読んでみてください。一つの場面を見直すだけでも、学びと仕事のつながりは大きく変わります。
- 何のために学ぶのかを、一文で言えない(場面1)
- 申し込んでいる講座やアプリが、3つ以上ある(場面1)
- 会社の制度で、楽しそうな講座を選ぼうとしている(場面2)
- 修了したあとに仕事で試すことを、決めていない(場面2)
- 学んでいることを、上司や同僚に話していない(場面3)
- 学んだことを職場で使ってよいか、確かめていない(場面3)
- 会社の補助や国の給付を、調べたことがない(場面4)
4つの場面は、どれも「学ぶことより先に、学びを仕事につなげる段取りを決める」ことでつながっています。たくさん学ぶことより、目的を決め、使い道を話し、職場で試し、費用の支えを調べておくほうが、学び直しを仕事に生かす近道です。まなぶは、手帳に、今受けている講座で学んだことを試す予定を書き足しました。次の企画会議の資料に取引先の数字のグラフを入れること、試した結果をチームに伝えること、来年の講座は申し込む前に補助と給付を調べること。書き終えて窓の外を見ると、ビルの明かりが、さっきより少し減っていました。学ぶ前に決めることが分かった今、次の学びは、もっと仕事に近いところから始められそうです。
資格と学び直しで後悔しないために
社会人の学び直しは、目的に合う学び方を選ぶことから始まります。無料の相談や講座で、学びたい内容が自分の仕事と目的に合うかを確かめてから選びましょう。
資格取得・キャリアアップの【ヒューマンアカデミー】
ITやWebデザイン、ビジネスなど、幅広い分野の講座から、目的に合うものを比べて選べるタイプです。無料の相談で、これからの仕事でしたいことを伝え、学ぶ分野や学び方、費用の支えについても確かめられます。
プロが教える、業界最前線のノウハウ【Coloso】
映像やデザインなど、クリエイティブ分野の講座を、現役のプロからオンラインで学べるタイプです。仕事の幅を広げるために新しい分野を学びたいときは、無料の講座やセミナーで、自分の目的に合うかを先に確かめられます。
まなぶ
みらい
まなぶ社会人の学び直し・リスキリングの失敗の根っこは、何かを学べば仕事もキャリアもよくなると考えて、目的・使い道・職場での生かし方・費用の支えを決めないまま進めてしまうことです。学ぶものは目的から一つに、会社の制度は仕事を変えるために、学んだことは小さく試して、費用は申し込む前に調べて。社会人の学び直し・リスキリングの記事は、社会人の学び直し・リスキリングの記事一覧からすべて読むことができます。
資格の選び方や勉強法など、資格と学び直しのほかの場面の失敗もあわせて知りたいときは、資格取得で失敗する人の特徴7選も読んでみてください。

