資格取得で失敗する人の特徴7選
資格取得で失敗する人の多くは、資格を「取ること」そのものを目的にして、なぜ取るのか、どう勉強するのか、取ったあとにどう使うのかを決めないまま、勉強を始めてしまう人です。人気だからと選ぶ、勢いで高い講座に申し込む、計画を立てずに教材を読むだけで進める、試験の形式を知らない、合格しても仕事に生かさない。どれも、始める前に少し考えておけば防げる失敗です。資格は「取れば役に立つもの」ではなく、「目的を決めて取り、使ってはじめて役に立つもの」です。この記事では、まなぶの失敗ストーリーをもとに、資格取得で失敗する人の特徴7つと、今日からできる対策を解説します。
半年で数万円を使って、試験を受けなかった話
今年の1月、まなぶは「今年こそ、何か資格を取ろう」と決めました。営業企画の仕事で数字を扱うことが増え、「数字に強くなれば、もっと評価されるはずだ」と思ったのです。ネットで「仕事に役立つ資格ランキング」を調べると、上位に簿記が出てきました。「これだ」。まなぶは、その日のうちに、簿記2級の通信講座に申し込みました。数万円の受講料でしたが、「これだけ払えば、さぼらないだろう」と思っていました。
届いたテキストと講義の動画は、思っていたより量がありました。まなぶは、仕事から帰った夜に、気が向いた日だけ動画を見ていました。いつまでに、どこまで進めるかは決めていません。動画を見ると分かった気になり、問題を解くことは後回しにしていました。試験がどんな形式で、何点で合格なのかも、くわしく調べていませんでした。
春になると、仕事が忙しくなり、勉強する日はどんどん減っていきました。6月には、取引先の大きなキャンペーンの準備で毎晩遅くまで残業が続き、テキストを開く余裕もなくなりました。気づけば、申し込もうと思っていた試験の締め切りは過ぎていました。半年で数万円を使ったのに、試験を一度も受けないまま、勉強は止まっていたのです。
ある休日、まなぶは、本棚の奥で、ほとんど開いていないテキストを見つけました。そして、ふと考えました。「そもそも、簿記を取って、仕事で何に使うつもりだったんだろう」。答えは出てきませんでした。まなぶは、ほこりをかぶったテキストを手に取りながら、自分が「資格を取ること」だけを目的にしていたことに気づいたのです。
資格取得で失敗する人の特徴7選
何のために取るのかを、決めていない
「何か資格を取りたい」という気持ちから始めると、勉強の途中で「なぜやっているのか」が分からなくなり、続かなくなります。資格を選ぶ前に、「取ったあと、仕事や生活で何をしたいのか」を一行で書き出すことが大切です。目的がはっきりしていれば、その目的に本当に合う資格かどうかも判断できます。目的は、勉強がつらくなったときに、自分を支えてくれる言葉にもなります。
人気やランキングだけで、資格を選んでいる
「人気の資格」「役に立つ資格ランキング」は、選ぶきっかけにはなります。けれども、多くの人に役立つ資格が、自分にも役立つとは限りません。ランキングを見るときは、「自分の仕事や目的に、どうつながるか」を一つずつ確かめるようにしましょう。同じ資格でも、職種や立場によって、生かし方はまったく違います。まわりで実際にその資格を使っている人に、話を聞いてみるのも効果的です。
勉強の計画を、立てていない
資格の勉強は、多くの場合、何か月もかかります。「気が向いたときにやる」では、忙しい時期にすぐ止まってしまいます。試験の日から逆に数えて、月ごと・週ごとに「どこまで進めるか」を決め、勉強する曜日と時間も先に決めておくと、続けやすくなります。仕事が忙しくなる時期をあらかじめ見込んでおくことも大切です。計画どおりにいかなかった週は、翌週に少しずつ取り戻せばよいのです。
教材を読むだけで、問題を解いていない
テキストを読んだり講義の動画を見たりすると、分かった気になりやすいものです。けれども、試験で求められるのは、問題を解く力です。早い段階から過去の問題や練習問題を解き、できなかったところを教材に戻って確かめるという順番で進めると、本当の力がつきます。問題を解いてみると、自分がどこを分かっていないのかもはっきりします。勉強のしかたについては、このカテゴリの「勉強法・試験対策」でくわしく紹介しています。
試験の形式や日程を、調べていない
試験の日程や申し込みの締め切り、試験の形式、合格の基準などを知らないまま勉強を始めると、目標の日がぼやけてしまいます。まなぶも、試験の申し込みの締め切りを逃していました。勉強を始める前に、試験の日程・申し込み方法・形式・合格の基準を、試験を行う団体の案内で確かめておくようにしましょう。目標の日が決まると、計画も立てやすくなります。
講座に、勢いで申し込んでいる
「お金を払えば、さぼらないはず」と、勢いで高い講座に申し込む人は少なくありません。けれども、講座の中身や自分の生活に合っているかを確かめないまま始めると、使いこなせずに終わってしまうことがあります。講座を選ぶときは、勉強のしかた・サポートの内容・自分が使える時間に合っているかを比べ、無料の体験や資料で中身を確かめてから決めることが大切です。まずは市販の教材で少し試してから、講座を選ぶのも一つの方法です。
取ったあとに、どう使うかを考えていない
資格は、取っただけでは仕事も評価も変わりません。合格したあとに、何もしなければ、時間とお金をかけたことが生かされないままになります。取ったあとに、仕事のどの場面で使うのか、誰に伝えるのかを、勉強を始める前から考えておきましょう。上司に「この資格を取って、こういう仕事に生かしたい」と伝えておけば、学んだことを使う機会をもらえることもあります。学んだことを使い続けてこそ、資格は本当の力になります。
資格を取ることが目的の人と、使うために取る人の違い
資格取得で失敗しないためのチェックリスト
7つの特徴は、どれも始める前のちょっとした準備で防げるものです。全部を一度に変えようとせず、いちばん心当たりのあるものから1つずつ取り組んでみてください。
- 資格を取ったあと、何をしたいかを一行で書き出した
- その資格が、自分の仕事や目的にどうつながるかを確かめた
- 試験の日程・申し込み方法・形式・合格の基準を調べた
- 試験の日から逆に数えて、月ごと・週ごとの計画を立てた
- 早い段階から、問題を解くようにしている
- 講座は、中身と自分の生活に合っているかを比べてから選んだ
- 取ったあとの使い道を、上司や身近な人に伝えた
まなぶは、ほこりをかぶったテキストを見つけた日から、資格の選び方を見直しました。まず、「取ったあと、何をしたいか」を書き出すと、出てきたのは「取引先の数字を読み解いて、企画の根拠を示せるようになりたい」という言葉でした。そう考えると、自分に必要なのは、会社のお金の流れを読む力よりも、データを分析する力のほうだと分かりました。今は、その目的に合う勉強を選び、試験の日から逆算した計画を手帳に書いて、週に3日、朝の30分を勉強の時間にしています。「資格は、取る前に『何に使うか』を決めるところから始まるんだな」。まなぶは、そう感じています。
資格を生かして働く場所を変えたいと考えたときは、転職して後悔した人の特徴7選で、動き出す前に考えておきたいことも確かめてみてください。
テーマ別の記事一覧
- 取る目的・資格の選び方:資格選びの失敗
- 勉強の計画・試験の受け方:勉強法・試験対策の失敗
- 講座・スクールの選び方と使い方:スクール・通信講座の失敗
- 働きながらの学び直し:社会人の学び直し・リスキリングの失敗
資格と学び直しで後悔しないために
資格の勉強を続けるには、自分の目的や強みを客観的に知ることと、基礎から無理なく学べる場を選ぶことが役立ちます。
市場価値から本当のキャリアパスを見出すサービス【ミイダス】
第三者視点で、自分の強みや適性、これまでのキャリアの棚卸しを手伝ってもらえるタイプです。自分がどんな力を伸ばしたいのかが分かると、「何のために資格を取るのか」を決めやすくなります。
資格取得・キャリアアップの【ヒューマンアカデミー】
パソコン・IT、ビジネス、Webデザインなど、幅広い分野の資格講座から、目的に合うものを比べて選べるタイプです。受講の前に無料の相談で、取ったあとの使い道や勉強の進め方を確かめておくと、勢いだけで申し込む失敗を防げます。
まなぶ
みらい
まなぶ資格取得で失敗する人の特徴は、目的を決めない、人気だけで選ぶ、計画を立てない、問題を解かない、試験を調べない、勢いで講座に申し込む、取ったあとの使い道を考えない、の7つです。どれも、始める前の準備で防げます。気になる場面から、テーマ別の記事一覧で、まなぶたちの失敗と対策をのぞいてみてください。

