企画・マーケティング職への転職で後悔する理由
企画・マーケティング職への転職で後悔する人の多くは、「アイデアを考える華やかな仕事」というイメージだけで目指し、実際に求められる数字や調査、社内の調整の仕事を知らないまま動いてしまう人です。しかも「企画」という名前のつく仕事は、会社によって中身がまったく違います。仕事の実態と、自分の経験とのつながりを確かめないまま進むと、選考で通らなかったり、入社してから思っていた仕事と違ったりします。この記事では、まなぶの失敗ストーリーをもとに、企画・マーケティング職への転職で後悔する理由と、目指す前に確かめたいことを解説します。
「アイデアを考えるのが好きです」では、通らなかった
2年前、転職活動を始めたまなぶが目指したのは、企画やマーケティングの仕事でした。営業部で資料を作る毎日の中で、「いつか自分で企画を考える側に回りたい」と思っていたからです。求人サイトで「マーケティング」「企画」と名のつく求人を探し、15社ほどに応募しました。仕事の中身はあまり読まず、職種の名前と、会社の雰囲気がよさそうかどうかで選んでいました。
書類が通った数社の面接で、まなぶは決まってこう聞かれました。「これまでに、数字を使って施策の効果を検証した経験はありますか」「広告や販促で、どんな成果を出しましたか」。まなぶは、「アイデアを考えるのが好きです」「資料をわかりやすく作るのは得意です」と答えるのが精一杯でした。面接官が知りたかったのは、アイデアの数ではなく、数字で考え、結果を出した経験だったのです。
結局、マーケティング職の内定は一つも出ませんでした。最後に内定をもらったのは、「営業企画」という職種名の求人でした。「企画」の文字に期待して入社しましたが、実際の仕事は、営業部のための資料作りとデータの集計が中心で、前の会社とほとんど変わりませんでした。企画の会議には呼ばれず、決まった企画を形にする資料を作るのが、まなぶの役割でした。
あとから調べてみると、「企画」と名のつく仕事には、商品企画、経営企画、販売促進、営業企画など、さまざまな種類がありました。自分がやりたい「企画」がどれなのかも、それに必要な経験が何なのかも、確かめないまま応募していた。まなぶは、職種の名前だけで仕事を選んでいたことに、ようやく気づきました。名前に期待した分だけ、落差も大きかったのです。
企画・マーケティング職への転職で後悔する5つの理由
「アイデアを出す仕事」だと思っていた
企画やマーケティングの仕事は、アイデアを考える場面もありますが、その多くは、市場や顧客を調べ、数字で効果を確かめ、社内のさまざまな部署と調整する地道な作業です。華やかなイメージだけで目指すと、選考で求められることとのずれに気づけません。実際に働いている人の1日の流れや、仕事の中で数字をどう使っているのかを聞いてみると、仕事の実態が見えてきます。マーケティングの入門書を一冊読んでみるだけでも、どんな知識や経験が求められているのかがつかめます。
職種名だけで、仕事の中身を確かめなかった
「企画」「マーケティング」という言葉は、会社によって指す範囲が大きく違います。商品の企画、販売促進、ネット広告の運用、営業のための資料作り、経営の計画づくり。同じ名前の職種でも、毎日の仕事はまったく別物ということも珍しくありません。求人票の仕事内容を読み込み、面接では「入社後1年でどんな仕事を任されるのか」を具体的に確かめましょう。仕事内容の欄に「資料作成」「データ集計」といった言葉が多い場合は、企画を支える側の仕事が中心かもしれません。
今の経験とのつながりを示せなかった
未経験の職種を目指す場合でも、これまでの経験の中に、企画やマーケティングにつながる要素があるはずです。営業の現場で顧客の声を集めたこと、資料で数字を見せて提案したこと、販売の数字の動きを分析したこと。「好き」ではなく、「この経験が、この仕事のこの部分に生かせる」と説明することが大切です。小さな工夫でも、「何を変えて、数字がどう動いたか」を一つ話せるだけで、面接での伝わり方は大きく変わります。自分の経験の棚卸しのしかたは、キャリアの棚卸しで失敗する人の特徴5選で紹介しています。
未経験で入れる入り口を調べなかった
マーケティング職は、経験者を求める求人が多い一方で、営業や販売の経験を生かして入れる入り口もあります。たとえば、販売促進の担当や、営業と企画の両方に関わる仕事、今の会社の企画部門への異動などです。いきなり「マーケティング職」に絞るのではなく、近い仕事から段階的に近づく道も考えておくと、選択肢が広がります。一度近い仕事で経験を積めば、その経験が、次にマーケティング職を目指すときの何よりの材料になります。社内で動く道を見落とさないためのポイントは、社内異動を考えずに転職して後悔する理由で紹介しています。
入社後に企画を任される条件を確かめなかった
「企画」と名のつく職種に入社できても、最初の数年は補助的な仕事が中心で、企画を任されるのはその先、ということもあります。どんな成果を出せば、どんな仕事を任されるようになるのかを、選考の段階で確かめておくことが大切です。実際に企画を担当している社員の経歴を聞いてみるのも、手がかりになります。どんな仕事を経て、今の担当になったのかが分かれば、入社後の道筋も想像しやすくなります。
企画職への転職で後悔する人と、納得して近づける人の違い
企画・マーケティング職を目指す前のチェックリスト
企画やマーケティングの仕事は、準備しだいで、未経験からでも近づける仕事です。目指す前に、次の項目を確認してみてください。
- 自分がやりたい「企画」がどの種類なのかを言葉にした
- 実際に働く人に、仕事の1日の流れと数字の使い方を聞いた
- 今の経験の中で、企画やマーケティングにつながる場面を書き出した
- 求人票の仕事内容を読み、入社後1年の仕事を確かめた
- 近い仕事や社内の異動など、段階的に近づく道も考えた
- 企画を任されるまでの条件を、選考の中で確かめた
まなぶは今、今の会社で、自分が作った資料の数字をもとに「次はこうしてはどうか」と、小さな提案を添えるようにしています。それがきっかけで、少しずつ企画の会議にも呼ばれるようになりました。小さな一歩ですが、確かな前進です。企画の仕事は、名前のついた席に座ることではなく、数字と根拠で提案する経験を積み重ねた先にある。まなぶは、2年前の遠回りから、そのことを学びました。
企画・マーケティング職への近づき方を考えるなら
企画やマーケティングの仕事は、職種の中身が会社ごとに違うため、求人をよく知る専門家に相談しながら探すのがおすすめです。
転職成功実績1万【リクルートエージェント】
求人数が多く、業界を横断して幅広い選択肢を比較できるタイプ。「企画」「マーケティング」と名のつく求人でも、仕事の中身や求められる経験が会社ごとにどう違うのかを確かめられます。まず全体像を把握したい人に向いています。
完全無料で転職のプロをパーソナルマッチング【転職AGENT Navi】
特定の業界・職種に精通し、専門性の高い求人や業界特有の情報を持っているタイプ。マーケティング職に必要な経験や、未経験から近づける入り口について、具体的な情報を聞ける場合があります。総合型と併用することで視点を補い合えます。
まなぶ
みらい
まなぶ企画・マーケティング職への転職で後悔する原因は、華やかなイメージと職種の名前だけで目指し、仕事の実態や自分の経験とのつながりを確かめないまま進んでしまうことです。仕事の中身を知り、やりたい企画の種類を決め、経験とのつながりを示し、近い仕事から段階的に近づく。それだけで、企画の仕事は手の届くものになります。業界や職種を変える転職で失敗しないための考え方は、公務員から民間転職の失敗から学ぶでまとめています。
業界・職種を変える転職については、コンサル業界への転職で失敗する人の特徴5選やIT企業のビジネス職への転職で失敗しない方法もあわせて読んでみてください。

