過去問の使い方で失敗する人の特徴5選
過去問の使い方で失敗する人の多くは、「過去問は、最後に実力を確かめるためのもの」と考えて、試験の直前まで手をつけず、解いても点数を見るだけで、まちがえた理由を確かめないまま終わらせてしまう人です。過去問は、試験にどんな問題が、どんな形で、どれくらい出るのかを教えてくれる、いちばん確かな手がかりです。最後にとっておくと、出題の傾向に気づいたときには、もう直す時間が残っていません。過去問は「最後に解くもの」ではなく、「早めに解いて、勉強の道しるべにするもの」です。この記事では、まなぶの失敗ストーリーをもとに、過去問の使い方で失敗する人の特徴と、過去問を勉強に生かすコツを解説します。
試験の1週間前に、初めて過去問を開いた話
今年の夏から、まなぶは、データ分析の基礎を問う資格の勉強をしていました。9月の終わりに、教材を先輩にすすめられたテキスト一冊に戻し、残りの4週間で最後まで進める計画を立てました。テキストの付録には、過去の試験の問題をもとにした問題集がついていましたが、まなぶは「テキストを全部終えてから、仕上げに解こう」と考えていました。
テキストを終えたのは、試験の1週間前でした。まなぶは、ようやく過去問を開き、本番と同じ時間で1回分を解いてみました。結果は、合格の基準に少し届かない点数でした。まなぶは、点数を見て「もう少しだ」と思い、答えを確かめただけで、次の回の問題に進みました。「あと少しなら、なんとかなる」と思っていたのです。なぜまちがえたのかは、ほとんど見ていませんでした。まちがえた問題の中には、同じ分野の、同じような形の問題がいくつも混じっていましたが、まなぶはそれに気づきませんでした。2回分を解き終えたところで、試験の前日になっていました。残りの過去問は、手つかずのままでした。
試験が終わり、届いた結果を見ると、後半の分野の点数が特に低くなっていました。あとで過去問を見返すと、その分野からは、毎回同じような形の問題が何問も出ていました。過去問を早めに解いていれば、どの分野がよく出て、自分がどこでまちがえるのかに、もっと早く気づけたのです。
まなぶは、赤ペンの跡がほとんどない過去問のページを見つめました。「点数を確かめるだけで、まちがえた理由を一度も見ていなかった」。12月の再受験に向けて、まなぶは、過去問の使い方から見直すことにしました。付録の問題集の残りのページは、まだたくさん白いまま残っていました。
過去問の使い方で失敗する人の特徴5選
過去問を、最後までとっておいている
過去問を「仕上げ」と考えて最後までとっておくと、出題の傾向や自分の弱いところに気づいたときには、直す時間がほとんど残っていません。勉強を始めて早い時期に、過去問を1回分だけ解いて、試験の形と出やすい分野をつかんでおくことが大切です。最初は解けなくてもかまいません。どんな問題が出るのかを知っておくだけで、テキストを読むときに、どこを重点的に読めばよいかが分かるようになります。試験の問題の数や時間、どんな形で答えるのかも、このときに確かめておきましょう。
点数だけを見て、終わらせている
過去問を解いて点数を確かめると、それだけで勉強した気持ちになりがちです。けれども、本当に大切なのは、まちがえた問題の中にあります。まちがえた問題には印をつけ、「知らなかった」「勘違いしていた」「時間が足りなかった」など、まちがえた理由を一言で書くようにしましょう。理由が分かれば、次に何をすればよいかがはっきりします。正解した問題でも、自信がなかったものには印をつけておくと、弱いところを見逃しません。
分野ごとの出題の多さを、見ていない
試験には、毎回のようにたくさん出る分野と、ときどきしか出ない分野があります。それを知らないと、あまり出ない分野に時間をかけすぎたり、よく出る分野を手薄にしたりしてしまいます。過去問を数回分並べて、分野ごとに何問ずつ出ているかを数えてみると、力を入れるべき分野が見えてきます。数えた結果は、表にして手帳に貼っておくと、毎日の勉強で迷わずにすみます。よく出る分野から先に固めることで、限られた時間でも点数を伸ばしやすくなります。
一度解いたら、解き直していない
過去問は、一度解いただけでは、まちがえた問題が本当に解けるようになったかどうかが分かりません。印をつけた問題を、数日後と1週間後にもう一度解き、すらすら解けるまでくり返すようにしましょう。同じ問題を何度も解くのは、答えを覚えるためではなく、考え方を身につけるためです。解き直すたびに、「なぜこの答えになるのか」を自分の言葉で説明できるか確かめると、形を変えた問題にも対応できるようになります。解き直しの予定は、手帳やアプリに日付と一緒に書いておくと、忘れずに続けられます。
本番と同じ形で、解いたことがない
過去問を、すき間の時間に少しずつ解くことも大切ですが、それだけでは本番の時間の使い方が身につきません。試験の前に少なくとも一度は、本番と同じ時間をはかって、最初から最後まで通して解いてみましょう。時間が足りなくなる場所や、集中が切れやすい時間帯が分かります。難しい問題を飛ばして、あとで戻る練習もできます。通しで解いた結果を振り返れば、本番での時間の配分を、前もって決めておくことができます。通しで解く日は、試験の2〜3週間前までに一度は入れておくと、見つかった課題を直す時間も残せます。
過去問を最後に解く人と、道しるべにする人の違い
過去問の使い方で失敗しないためのチェックリスト
過去問を使う前に、次の項目を確かめてみてください。同じ過去問でも、使い方を変えるだけで、得られるものが大きく変わります。今、過去問に手をつけていない人は、今日1回分を開いてみるところから始めましょう。
- 勉強を始めて早い時期に、過去問を1回分解いた
- まちがえた問題に印をつけ、理由を一言書いている
- 分野ごとに、何問ずつ出ているかを数えた
- よく出る分野から、先に固めている
- 印をつけた問題を、数日後と1週間後に解き直している
- 本番と同じ時間で、通して解く日を決めた
11月に入ってから、まなぶは、過去問の使い方を変えました。まず、手元の過去問を3回分並べて、分野ごとの出題の数を数えました。すると、後半の分析の手法の分野から、毎回たくさんの問題が出ていることが分かりました。まちがえた問題には赤ペンで印をつけ、横に「計算の手順を勘違い」「言葉の意味を知らなかった」と理由を書いています。印のついた問題は、平日の朝に解き直しています。「過去問は、最後の確認じゃなくて、最初の地図だったんだな」。まなぶは、赤い印でいっぱいになったページを見ながら、そう思いました。
資格と学び直しで後悔しないために
過去問を生かすには、目指す資格に合った教材や講座を選ぶことと、解き直しの予定を見える化しておくことが役立ちます。
資格取得・キャリアアップの【ヒューマンアカデミー】
幅広い分野の資格講座から、目的に合うものを比べて選べるタイプです。無料の相談で、目指す資格の出題の傾向や、過去問の使い方を含めた勉強の進め方を聞いておくと、計画を立てやすくなります。
タイムマネジメント・スケジュール管理ツール【todoist】
やることを、日付つきの予定として登録できるタイプです。まちがえた問題の解き直しを「3日後」「1週間後」の予定として入れておけば、解き直しを忘れずに続けられます。
まなぶ
みらい
まなぶ過去問の使い方で失敗する原因は、過去問を最後までとっておき、解いても点数を見るだけで、まちがえた理由や出やすい分野を確かめないことです。早めに解き、まちがえた理由を書き、分野ごとの出題を数え、解き直し、本番と同じ形で通して解く。それだけで、過去問は合格への道しるべになります。勉強法と試験対策で失敗しないための考え方は、勉強法・試験対策の失敗から学ぶでまとめています。
勉強法・試験対策については、暗記に頼った勉強で後悔する理由やノートまとめに時間をかけて失敗した話もあわせて読んでみてください。

