結論

通信講座のサポートを使わずに後悔する人の多くは、「テキストと動画があれば、一人で進められる」と考えて、質問の窓口や添削の課題、学習計画の作り方など、受講料に含まれているサポートを一度も使わないまま、分からないところで手が止まってしまう人です。通信講座の受講料には、教材だけでなく、学びを続けるための手助けの費用も含まれています。それを使わなければ、高い市販の教材を買ったのと変わりません。通信講座は「教材を買うもの」ではなく、「サポートまで使いきって、はじめて元がとれるもの」です。この記事では、まなぶの失敗ストーリーをもとに、通信講座のサポートを使わずに後悔する理由と、サポートの上手な使い方を解説します。

1失敗ストーリー

一度も質問しないまま、勉強が止まった話

夏の休日、部屋の片づけ中に通信講座の箱の底から質問の窓口の案内を見つけ、はっとするまなぶのイラスト

今年の1月、まなぶは、簿記2級の通信講座に申し込みました。届いた箱を開けると、テキストと問題集のほかに、何枚もの案内の紙が入っていました。質問の窓口の使い方、添削の課題の出し方、学習計画の立て方、受講生向けのページの案内。まなぶは、それらの紙をざっと眺めただけで、箱の底にしまいました。「テキストと動画があれば、自分で進められる」と思っていたのです。

最初の2か月は、講義の動画を見ながら、少しずつ進めていました。けれども、3月に入って、会社のお金の流れをグループ全体でまとめる単元に入ると、急に分からなくなりました。動画を何度見返しても、なぜその数字になるのかが理解できません。まなぶは、ネットで調べたり、別の本を立ち読みしたりしましたが、すっきりしないまま、時間だけが過ぎていきました。

そのうち、受講生向けのページから、「今月の添削の課題が未提出です」というメールが届くようになりました。まなぶは、分からない単元を抜けてから提出しようと思い、メールを開かずにいました。4月、5月と、勉強する日はどんどん減り、6月の仕事の忙しさで、勉強は完全に止まってしまいました。受講料に含まれていた質問の窓口を、半年のあいだ、一度も使っていなかったのです。

夏の休日、まなぶは、部屋の片づけをしていて、箱の底から案内の紙を見つけました。「質問は何回でも無料」「回答は数日以内」と書かれていました。「あの単元で止まったとき、ここに一度聞いていれば……」。まなぶは、黄ばみかけた案内の紙を手に、しばらく立ちつくしました。受講料の中には、この紙に書かれた手助けの分も、ちゃんと含まれていたのです。

2原因分析

通信講座のサポートを使わずに後悔する理由

1

受講料に何が含まれているかを、確かめていなかった

通信講座の受講料には、教材のほかに、質問への回答、添削、学習の相談など、さまざまなサポートの費用が含まれていることが多いものです。何が含まれているかを知らないと、使えるものも使わないまま終わってしまいます。講座が届いたら、最初の日に案内をすべて読み、使えるサポートを一覧にして、手帳や机の前に貼っておくことが大切です。サポートを使う期限や回数の決まりも、あわせて確かめておきましょう。

2

分からないところを、一人で抱えていた

独学の感覚で通信講座を使っていると、分からないところがあっても、自分で調べて解決しようとしがちです。けれども、ネットや別の本で調べるほど、説明の仕方が違って、かえって混乱することもあります。30分考えても分からないところは、質問の窓口に聞くと決めておくと、一つの単元で何週間も止まることがなくなります。質問するときは、「どこまでは分かって、どこからが分からないか」を書くと、的確な答えが返ってきやすくなります。

3

添削の課題を、後回しにしていた

添削の課題は、今の自分の理解度を確かめる、大切な機会です。「分かってから出そう」と後回しにすると、自分がどこでつまずいているのかに気づけないまま、勉強が進まなくなります。添削の課題は、できていなくても期限どおりに出し、返ってきたコメントで弱いところを知るようにしましょう。まちがえた問題こそ、添削で解説してもらう価値があります。添削の結果を見れば、次にどこを勉強すればよいかもはっきりします。

4

学習計画のサポートを、使っていなかった

通信講座の中には、試験の日から逆算した学習計画を作ってくれたり、進み具合に合わせて声をかけてくれたりするサポートがあるものもあります。一人で計画を立てるのが苦手なら、講座の学習計画の仕組みを使って、毎週の目標を決めてもらうのも一つの方法です。届くメールを読まずにいると、こうした手助けにも気づけません。講座からのお知らせは、週に一度でよいので、まとめて読む時間をとりましょう。

5

受講生向けのページや仲間を、知らなかった

受講生向けのページには、よくある質問への答えや、試験の直前の情報、ほかの受講生の質問と回答などが載っていることがあります。自分がつまずいているところは、ほかの人もつまずいていることが多く、すでに答えが載っていることも少なくありません。受講生どうしで交流できる場がある講座なら、勉強の進め方を聞いたり、励まし合ったりすることもできます。一人で勉強しているつもりでも、通信講座には、仲間とつながれる入口が用意されていることがあるのです。月に一度は受講生向けのページを開いて、新しい情報がないかを確かめる習慣をつけましょう。

3図解

教材だけを使う人と、サポートまで使いきる人の違い

⚠ 通信講座のサポートを使わずに後悔する人のパターン
届いた案内を読まず、テキストと動画だけで進める
↓
分からないところを、一人で調べ続けて止まる
↓
添削の課題やお知らせのメールを、後回しにする
↓
受講料の多くを生かせないまま、勉強が止まってしまう
◎ 通信講座を使いきる人のパターン
最初の日に案内を読み、使えるサポートを一覧にする
↓
30分考えて分からないところは、質問の窓口に聞く
↓
添削の課題は期限どおりに出し、弱いところを知る
↓
つまずいても早く抜け出せて、最後まで勉強を続けられる
4解決策

通信講座のサポートを使いきるためのチェックリスト

通信講座が届いたら、また今受講している講座についても、次の項目を確かめてみてください。受講料の中身を使いきることが、いちばんの節約です。新しく申し込む人も、すでに受講している人も、今日から使い始めれば遅すぎることはありません。

  • 届いた案内をすべて読み、使えるサポートを一覧にした
  • 質問の窓口の使い方と、回数や期限の決まりを確かめた
  • 30分考えて分からないところは、質問すると決めた
  • 添削の課題を、できていなくても期限どおりに出している
  • 講座からのお知らせを、週に一度まとめて読んでいる
  • 受講生向けのページを、月に一度は開いている

まなぶは今、データ分析の勉強で使っているテキストにも、読者向けの質問の窓口があると知り、その日のうちに使い方を確かめて、手帳の最初のページに書き出しました。分からないところは、30分考えたら質問の窓口に送るようにしています。最初に送った質問には、図つきの分かりやすい答えが2日で返ってきました。「一人で何週間も悩んでいたのは、なんだったんだろう」。まなぶは、返ってきた回答を読みながら、苦笑いしました。今では、質問を送ることも勉強の一部だと思えるようになったそうです。

5おすすめサービス

資格と学び直しで後悔しないために

講座を選ぶときは、教材の中身だけでなく、質問や相談のサポートがどこまで使えるかも比べておくと、つまずいたときに抜け出しやすくなります。

A
幅広い資格から比べて選びたい人向け

資格取得・キャリアアップの【ヒューマンアカデミー】

幅広い分野の講座から、目的に合うものを比べて選べるタイプです。申し込む前の無料の相談で、質問の窓口や学習の相談など、受講中にどんなサポートが使えるかを確かめておくと、講座を使いきりやすくなります。

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B
時間管理を効率化したい人向け

タイムマネジメント・スケジュール管理ツール【todoist】

添削の課題の期限や、質問を送る予定、お知らせを読む日を、やることとして登録できるタイプです。講座のサポートを使う予定も一覧にしておけば、後回しにして使いそびれることを防げます。

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まなぶまなぶ
質問は何回でも無料だったのに、半年のあいだ一度も使わずに、勉強が止まっていました…。
みらいみらい
通信講座は、教材を買うものではなく、サポートまで使いきって、はじめて元がとれるものです。最初の日に使えるサポートを一覧にして、30分考えて分からないところは質問しましょう。添削の課題も、期限どおりに出すことが大切です。
まなぶまなぶ
質問を送ることも、勉強の一部なんですね。

通信講座のサポートを使わずに後悔する原因は、テキストと動画だけで進められると考えて、受講料に含まれる質問の窓口や添削、学習計画の手助けを使わないまま、分からないところで止まってしまうことです。使えるサポートを一覧にし、分からなければ質問し、添削の課題を期限どおりに出し、お知らせを読む。それだけで、講座の受講料をしっかり生かせます。スクールや通信講座で失敗しないための考え方は、スクール・通信講座の失敗から学ぶでまとめています。

スクール・通信講座については、スクール選びで失敗する人の特徴5選や学び放題のオンライン講座で失敗しない方法もあわせて読んでみてください。

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