結論

スクール選びで失敗する人の多くは、広告の言葉や料金の安さ、「人気のスクール」という評判だけで決めて、自分の生活の中で通い続けられるか、学ぶ中身が目的に合っているかを確かめないまま、申し込んでしまう人です。どれだけよいスクールでも、通えなければ、学ぶことはできません。学ぶ中身が目的とずれていれば、修了しても使えないままになります。スクールは「評判で選ぶもの」ではなく、「自分が通い続けられて、目的に届くかで選ぶもの」です。この記事では、まなぶが聞いたAさんの失敗ストーリーをもとに、スクール選びで失敗する人の特徴と、選ぶ前に確かめたいことを解説します。

1失敗ストーリー

3か月で、教室に行かなくなったAさんの話

近所の花屋の店先で、花束を作るAさんから、動画編集のスクールを途中でやめた話を聞くまなぶのイラスト

土曜日の夕方、まなぶは、近所の花屋で、実家に送る花を選んでいました。店先で花束を作ってくれたのが、週末だけこの店で働いているAさん(30代女性)でした。平日は、保育園の事務の仕事をしているそうです。花束をリボンで結びながら、Aさんは「実は去年、動画編集のスクールに通い始めたんだけど、途中でやめてしまって」と話し始めました。(登場する人物は、よくある失敗をもとに編集部が再現したものです)

Aさんは、いつか副業で動画編集の仕事を受けてみたいと考えていました。ネットで調べると、「未経験から3か月でプロに」という広告がたくさん出てきました。その中で、いちばん目立っていて、口コミの評価も高いスクールの、通学のコースに申し込みました。教室は、自宅とは反対方向の、電車で1時間ほどの場所にありました。「人気のスクールなら、間違いない」。Aさんは、場所のことはあまり気にしていませんでした。

ところが、通い始めると、平日の夜の授業に間に合わない日が続きました。保育園の仕事は、お迎えの時間が終わるまで帰れないことも多いのです。土曜日は花屋の仕事があり、振り替えの授業もなかなか取れません。さらに授業の内容は、企業の広告動画を作るための高度な技術が中心で、Aさんが考えていた、個人の発信を手伝うような編集とは少し違っていました。評判と広告の言葉だけで選び、自分が通えるか、学ぶ中身が目的に合うかを確かめていなかったのです。

3か月がたったころ、Aさんは、教室に行かなくなっていました。数十万円の受講料のうち、使えたのは最初の数回分だけでした。「人気かどうかより、私の生活で続けられるかを先に考えるべきだったんだよね」。Aさんは、できあがった花束をまなぶに手渡しながら、苦笑いしてそう話してくれました。

2原因分析

スクール選びで失敗する人の特徴5選

1

評判や広告の言葉だけで、選んでいる

「人気No.1」「未経験から3か月でプロに」といった言葉は、多くの人の目を引くように作られています。口コミの評価が高くても、それはほかの人の生活や目的に合っていた、という意味にすぎません。広告の言葉を見たら、「自分の目的と生活に、本当に合うか」を一つずつ確かめることが大切です。口コミを見るときは、自分と似た立場の人、たとえば働きながら通った人の声を探すと、参考になりやすくなります。

2

通い続けられるかを、確かめていない

通学のスクールは、教室までの距離や授業の時間が、続けられるかどうかを大きく左右します。仕事が終わる時間、家の用事、休日の予定を書き出し、授業の時間と移動の時間を当てはめてみると、無理がないかが見えてきます。振り替えの授業が取りやすいか、オンラインでも受けられるかも、申し込む前に確かめておきましょう。忙しい時期でも通える形があるかどうかが、最後まで続けられるかの分かれ目です。

3

学ぶ中身と目的が合っているかを、比べていない

同じ分野のスクールでも、学ぶ中身や目指す仕事は、スクールごとに違います。Aさんが通ったスクールは、企業向けの高度な技術が中心で、Aさんの目的とは少しずれていました。カリキュラムを見て、「修了したときに、何ができるようになっているか」が、自分の目的に合っているかを確かめることが大切です。説明会や無料の体験で、実際の授業の内容や、修了した人がどんな仕事をしているかを聞いてみましょう。

4

料金の安さや高さだけで、判断している

「安いから」「高いほうが質がよさそう」と、料金だけで選ぶと、中身に合わないスクールを選んでしまうことがあります。料金は、授業の回数、質問できる範囲、修了後のサポート、教材の費用などを含めた「全体」で比べるようにしましょう。途中でやめた場合に、どれだけ返ってくるのかも、申し込む前に確かめておくことが大切です。料金の内訳が分かると、自分に必要なものにお金を払っているかが見えてきます。

5

一つのスクールしか、見ていない

最初に目にとまったスクールだけで決めてしまうと、ほかにもっと合うスクールがあっても気づけません。同じ分野のスクールを2〜3校比べると、授業の形、料金、サポートの違いがはっきり見えてきます。比べるときは、通いやすさ・学ぶ中身・料金とサポートの3つの点で、表にして並べてみましょう。いきなりスクールに通う前に、短い講座や無料の教材で、その分野を少し試してみるのも一つの方法です。試してみて「もっと学びたい」と思えたら、そのときに本格的なスクールを選べばよいのです。

3図解

評判で選ぶ人と、続けられるかで選ぶ人の違い

⚠ スクール選びで失敗する人のパターン
広告の言葉や口コミの評価だけで、一校を選ぶ
↓
教室までの距離や授業の時間を、自分の生活に当てはめない
↓
学ぶ中身と自分の目的のずれに、通い始めてから気づく
↓
通えなくなり、受講料の多くが無駄になってしまう
◎ スクールを上手に選べる人のパターン
自分の生活を書き出し、通い続けられる形かを確かめる
↓
カリキュラムと修了後の姿が、目的に合うかを比べる
↓
2〜3校を、通いやすさ・中身・料金とサポートで比べる
↓
最後まで通い続けられて、学んだことを目的に生かせる
4解決策

スクール選びで失敗しないためのチェックリスト

スクールに申し込む前に、次の項目を確かめてみてください。選ぶときに少し時間をかけることが、最後まで通い続けるための近道です。

  • 広告の言葉や評判ではなく、自分の目的と生活に合うかで考えた
  • 仕事や家の予定に、授業の時間と移動の時間を当てはめてみた
  • 振り替えの授業やオンラインでの受講ができるかを確かめた
  • カリキュラムと、修了したときにできることを確かめた
  • 料金を、授業・質問・サポート・教材を含めた全体で比べた
  • 途中でやめた場合の返金の決まりを確かめた
  • 同じ分野のスクールを、2〜3校比べた

Aさんは今、もう一度、動画編集を学び直しているそうです。今回は、自分の生活を書き出してから選びました。平日は夜の授業に間に合わないので、好きな時間に見られるオンラインの講座にしぼり、3つの講座の無料の体験を受けて比べました。個人の発信を手伝う編集を学べる講座を選び、保育園の仕事のあと、子どもの寝かしつけが終わった30分を学ぶ時間にしています。「今度は、私の生活に合うかどうかで選んだから、ちゃんと続いているの」。Aさんは、店先のバケツの花を整えながら、そう言って笑っていました。「比べてから選ぶと、申し込んだあとに迷わないのがいちばんうれしい」とも話していました。

5おすすめサービス

資格と学び直しで後悔しないために

スクールを選ぶときは、いくつかの講座を比べて、自分の生活と目的に合うものを見つけることが大切です。無料の相談や体験を使って、申し込む前に中身を確かめましょう。

A
幅広い資格から比べて選びたい人向け

資格取得・キャリアアップの【ヒューマンアカデミー】

幅広い分野の講座から、目的に合うものを比べて選べるタイプです。通学の校舎のほかにも学び方があるかなど、自分の生活で続けられる形を、無料の相談で確かめてから選ぶと安心です。

講座を見てみる

B
クリエイティブの専門スキルを学びたい人向け

プロが教える、業界最前線のノウハウ【Coloso】

映像やデザインなど、クリエイティブ分野の講座を、現役のプロからオンラインで学べるタイプです。無料の講座やセミナーで、学びたい内容が自分の目的に合うかを先に確かめられます。

講座を見てみる

まなぶまなぶ
人気のスクールを選んだのに、遠くて通えず、学ぶ中身も目的と少し違っていたなんて…。
みらいみらい
スクールは、評判で選ぶものではなく、自分が通い続けられて、目的に届くかで選ぶものです。自分の生活に授業の時間を当てはめて、カリキュラムが目的に合うかを確かめましょう。2〜3校を比べることも大切です。
まなぶまなぶ
人気より、自分の生活で続けられるかが大事なんですね。

スクール選びで失敗する原因は、広告の言葉や評判、料金だけで決めて、自分が通い続けられるか、学ぶ中身が目的に合うかを確かめないまま申し込んでしまうことです。生活に当てはめ、カリキュラムを確かめ、料金を全体で比べ、返金の決まりを知り、いくつかのスクールを比べる。それだけで、最後まで通い続けられるスクールを選べます。スクールや通信講座で失敗しないための考え方は、スクール・通信講座の失敗から学ぶでまとめています。

スクール・通信講座については、通信講座のサポートを使わずに後悔する理由やスクールの説明会でその場で契約して失敗した話もあわせて読んでみてください。

ABOUT ME
アバター
みらい
みんなの失敗談を共有して、たくさんの学びや共感をお届けするメディア「https://SHIPPAI.JP」を運営しています