副業の無料相談を受けすぎて失敗した話
副業の無料相談を受けすぎて失敗する人の多くは、「まずは無料で話を聞けば、依頼につながるはず」と考えて、無料相談の時間や回数、どこまで答えるかを決めないまま、誰の相談でも受けてしまう人です。無料相談は、お客さまとの最初の接点として役に立ちます。けれど、無料で答えすぎると、相談だけで相手の悩みが解決してしまい、依頼につながらなくなることがあります。この記事では、まなぶの失敗ストーリーをもとに、副業の無料相談を受けすぎて失敗した原因と、無料相談の上手な設計の仕方を解説します。
3か月で無料相談25件、依頼につながったのは3件だけ
副業で資料作成の仕事を始めて1年ほどたったころ、まなぶは、会社や個人事業主からの依頼をもっと増やしたいと考えていました。そこで、出品ページに新しいメニューを加えました。「資料のお悩み、30分無料でオンライン相談を受け付けます」。「まずは話してもらえれば、自分の良さが伝わって、依頼につながるはず」と思ったのです。
無料相談の申し込みは、思っていたよりもずっと多く届きました。出品してから1週間で、5件もの申し込みがあったほどです。平日の夜も、週末も、まなぶは画面越しにさまざまな人の資料の悩みを聞きました。せっかく時間をとってもらったのだからと、まなぶは毎回、資料の構成の直し方や、見出しの付け方、図の使い方まで、思いつく限りのことを丁寧に伝えました。相手は「とても参考になりました」と喜んでくれます。30分のはずの相談が、1時間を超えることも珍しくありませんでした。相談が終わるたびに、「今日も喜んでもらえた」と、まなぶは手ごたえを感じていました。依頼の話が出なくても、「きっと、あとで頼んでくれるはず」と、深く気にしていなかったのです。
ところが、3か月がたったころ、まなぶは記録を見返して驚きました。無料相談は25件。そのうち、実際の依頼につながったのは、わずか3件だったのです。相談のあとに届くメッセージの多くは、「教えてもらったとおりに、自分で直してみました」というものでした。中には、資料ができるたびに「また少しだけ見てもらえますか」と、無料相談を何度も申し込んでくる人もいました。
無料相談に時間をとられた分、有料の仕事に使う時間は減っていました。副業の収入は、無料相談を始める前より少なくなっていたのです。週末の予定表は、無料相談の枠でびっしり埋まっていました。まなぶは、依頼を増やすために始めた無料相談で、自分の仕事を無料で配っていたことに気づきました。
まなぶは、その日の夜、出品ページの「30分無料」の文字をしばらく見つめていました。無料相談そのものが悪かったわけではありません。何のための無料相談なのか、どこまで答えるのかを、一度も決めていなかったことが問題だったのです。相手のためを思って答えていたことが、結果として、相手にも「無料で何でも教えてもらえる場所」だと思わせていたのかもしれません。
副業の無料相談を受けすぎて失敗した原因
無料相談の目的を、決めていなかった
無料相談には、「依頼の内容を確かめる」「相性を見てもらう」など、いくつかの目的があります。目的を決めずに始めると、相談の時間が、そのまま無料の仕事の時間になってしまいます。無料相談は「依頼の内容と、お手伝いできる範囲を確かめる場」と決めておくと、話す内容も自然と絞られます。目的が決まっていれば、相談の最後に「お見積もりをお送りしましょうか」と、自然に次の一歩を提案できるようにもなります。
答えすぎて、相談だけで解決してしまう
相手の役に立ちたい気持ちから、具体的な直し方まで丁寧に伝えると、相手は相談だけで満足してしまいます。無料相談では、課題を一緒に整理するところまでにして、具体的な直し方は有料の仕事で行うと決めておきましょう。「何が課題なのか」が分かるだけでも、相手にとっては十分な価値があります。出し惜しみをするのではなく、無料と有料で役割を分けるという考え方です。
時間と回数の上限を、決めていなかった
「30分」と書いていても、話が盛り上がると、つい延長してしまいます。同じ人からの無料相談を何度も受けてしまうこともあります。時間は短めに決めて守り、無料相談は一人一回までと、出品ページにはっきり書いておきましょう。上限を決めることは、相手にとっても分かりやすい約束になります。終わりの時間が近づいたら、「残り5分です」とひと声かけるだけでも、時間を守りやすくなります。
事前に、相談の内容を聞いていなかった
相談の内容を聞かずに時間をとると、依頼につながらない話題にも時間を使ってしまいます。申し込みのときに、相談したい資料の種類や、困っていること、予算や納期を聞いておくと、お手伝いできるかどうかを事前に判断できます。準備ができるので、短い時間でも中身の濃い相談になります。お手伝いが難しい内容なら、相談の前に丁寧にお断りすることもできます。
有料の相談メニューを、用意していなかった
「アドバイスだけがほしい」という人も、中にはいます。そうした人に、無料で答え続ける必要はありません。アドバイスだけを受けられる有料の相談メニューを用意しておくと、相手も遠慮なく相談でき、自分の時間にもきちんと値段がつきます。無料と有料の違いがはっきりすると、仕事の進め方も伝えやすくなります。自分の知識や経験にも、値段をつけてよいのです。
無料相談で失敗する流れと、依頼につながる流れの違い
無料相談を始める前のチェックリスト
無料相談は、設計しだいで、心強い入口にも、時間を失う原因にもなります。始める前に、次の項目を確かめてみてください。
- 無料相談の目的を一つに決めた
- 無料相談で答える範囲を決めた
- 時間の上限と、一人一回までのルールを決めた
- 申し込みのときに聞く項目を決めた
- 有料の相談メニューを用意した
- 無料相談の件数と、依頼につながった件数を記録すると決めた
まなぶは、出品ページを書き直しました。無料相談は「15分・一人一回まで。ご依頼の内容とお見積もりを確かめる時間です」とし、申し込みのときに、資料の種類や困っていること、納期を書いてもらうようにしました。具体的な直し方を知りたい人のためには、60分の有料の相談メニューも用意しました。無料相談の件数は大きく減りましたが、相談から依頼につながる割合は、以前の何倍にもなりました。週末の予定表にも、ようやく自分の作業の時間が戻ってきました。「無料相談は、相手のためにも、自分のためにも、入口として使うものなんだ」と、まなぶは実感しています。
スキルを売る副業を始めるなら
無料相談を上手に使うには、メニューと値段を分かりやすく示せる場を使うことと、お客さまへの届け方を学んでおくことが大切です。
自分のスキルや得意が売れる【ココナラ】
実際の需要がある依頼を見ながら、相場感をつかんで出品できるタイプ。作業のメニューと相談のメニューを分けて出品し、無料と有料の違いを分かりやすく示したい人に向いています。
マーケティング・集客学習サービス【ストアカ】
需要調査の方法や発信の仕方を体系的に学べるタイプです。無料の入口から有料の仕事へ、どうつなげればよいかを考えたい人に向いています。
まなぶ
みらい
まなぶ副業の無料相談を受けすぎて失敗する原因は、目的を決めずに誰の相談でも受け、具体的な直し方まで答えすぎて、時間や回数の上限も決めていないことです。目的を決め、答える範囲と上限を決め、助言だけなら有料メニューを用意する。それだけで、無料相談は、依頼につながる心強い入口になります。スキルを売る副業で失敗しないための考え方は、スキルを売る副業の失敗から学ぶでまとめています。
スキルを売る副業については、イラストの副業で失敗する人の特徴5選や家事代行の副業で失敗しない方法もあわせて読んでみてください。

