発信・物販の副業の失敗から学ぶ
発信・物販の副業で失敗する人の多くは、SNS、電子書籍、ネットショップ、フリマアプリなどを、それぞれ別々に始めて、一つひとつを「点」のまま終わらせている人です。発信は見てもらうだけ、販売は並べるだけでは、どちらも育ちません。発信で信頼を集め、その先で買ってもらい、買った人の声がまた発信になる。この「線」を作ることが、発信・物販の副業を続けるための土台です。この記事では、まなぶが1年間で経験した発信と物販の失敗を振り返りながら、失敗の共通点と、始める前に決めておきたい設計のしかたを紹介します。
どれも頑張ったのに、全部ばらばらだった
12月の終わりの夜。まなぶは自宅のこたつでノートを開き、この1年の副業を振り返ることにしました。資料作成の副業とは別に、今年は「発信」と「物を売ること」にも挑戦した年でした。
まず、SNSでの発信。フォロワーを増やすことに夢中になり、半年で2,000人を超えたのに、仕事の依頼は一件もありませんでした。会社のことまで書いてしまい、上司に注意されたこともありました。次に、電子書籍。3か月かけて書き上げたのに、表紙も紹介文も一晩で作ったため、売れたのは友人が買ってくれた3冊だけ。フリマアプリでは、「美品」とだけ書いたモニターが割れて返品され、評価まで下げてしまいました。大学時代の友人のAさんからは、自分のネットショップを開いたら注文が止まってしまった話も聞きました。
まなぶは、それぞれに使った時間と、手元に残ったお金をノートの表に書き出してみました。SNSには1日平均4時間、電子書籍には3か月分の夜と週末。それなのに、残ったお金はほとんどありません。表を眺めているうちに、まなぶはあることに気づきました。SNSには売るものがなく、本には届ける場所がなく、フリマには信頼を積む仕組みがなかった。どれも、ほかとつながっていない「点」だったのです。
Aさんの話を思い出しました。マーケットで作品を知ってもらい、気に入った人が自分のお店に来てくれる。その流れができてから、Aさんのお店は動き始めていました。自分は、一つひとつを別々に頑張るばかりで、それをつなげることを考えていなかった。まなぶは、来年の副業の進め方を、根本から考え直すことにしました。
発信・物販の副業で失敗する5つの原因
発信と販売を別々に始めている
SNSやブログでの発信と、本や商品の販売は、それぞれ単独でも始められます。しかし、発信だけでは収入になりにくく、販売だけでは見つけてもらえません。「発信を見た人に、何を買ってもらうのか」「買ってくれた人に、どこで次の情報を届けるのか」を決めておくことで、二つは支え合うようになります。始める前に、発信から販売までの流れを一枚の紙に書いてみましょう。矢印が途中で途切れているところがあれば、そこが今いちばん手を入れるべき場所です。発信の先の受け皿を作る考え方は、スキルを売る副業の失敗から学ぶも参考になります。
「作る・出す」ことに時間をかけ、「届ける」を後回しにしている
原稿を書く、商品を作る、お店のページを整える。目に見える作業は進んでいる実感があるため、つい時間をかけてしまいます。一方で、誰に、どこで、どう知ってもらうかは後回しになりがちです。作ったものが届かなければ、どれだけ良いものでも、存在しないのと同じです。作る時間と同じくらい、届ける方法を考える時間を取りましょう。
見える数字だけで手応えを判断している
フォロワー数、出品数、ページの閲覧数。目に見える数字が増えると、うまくいっているように感じます。しかし、副業として大切なのは、手元に残るお金と、それにかかった時間です。売上から手数料・送料・資材費などを引いた金額と、使った時間を月に一度書き出してみると、続けるべきこと、やめるべきことが見えてきます。数字が小さくても、手元に残るお金が少しずつ増えているなら、その取り組みは育っている途中です。反対に、フォロワーや閲覧数がどれだけ増えても、時間ばかりが増えているなら、やり方を見直すサインです。
一度に手を広げ、どれも育てきれていない
発信も物販も、始めるのは簡単なため、あれもこれもと手を広げてしまいがちです。しかし、本業の合間に使える時間は限られています。五つを少しずつ続けるより、つながった二つを丁寧に育てるほうが、結果につながりやすいものです。新しいことを始めるときは、今あるものとどうつながるのかを先に考えましょう。つながりが見えないものは、今は始めないと決めることも、立派な判断です。
読む人・買う人との信頼を軽く見ている
発信も物販も、相手の顔が見えにくい分、信頼の積み重ねがすべてです。強い言葉で注目を集めること、商品の状態を正直に伝えないこと、会社や取引先の情報を不用意に出すこと。一度のつまずきで失った信頼は、取り戻すのに長い時間がかかります。また、自分の個人情報の扱いにも気をつけることで、安心して続けられる環境を守れます。
「点」で終わる人と、「線」で育てる人の違い
発信・物販の副業を始める前の設計チェックリスト
まなぶがこたつでノートに書き出したのが、次の設計チェックリストです。発信や物販の副業を始める前、あるいは見直すときに、上から順に確かめてみてください。
- 【相手】誰の、どんな悩みに応えるのかを一文で言える
- 【入口】その人が、どこで自分を知ってくれるのかを決めた
- 【受け皿】発信を見た人に、何を買ってもらう(頼んでもらう)のかを決めた
- 【つながり】買ってくれた人に、次の情報を届ける場所を用意した
- 【小さく】最初は小さく作って出し、反応を見てから広げる計画にした
- 【数字】月に一度、手元に残るお金と使った時間を書き出す予定を入れた
- 【信頼】商品の説明・会社や取引先の情報・自分の個人情報の扱いを確かめた
まなぶは、来年の計画を一本の線にまとめました。SNSでは、営業資料の1枚目の直し方を週3回紹介する。そこから、作り直した電子書籍につなげる。本を読んだ人には、資料作成の仕事の窓口を案内する。仕事で感謝された声は、相手の許可をもらって発信に生かす。新しく始めることは増やさず、今あるものをつなげることだけを決めました。
そして、毎月の終わりに、こたつで書いたのと同じ表を書き出すことにしました。発信・物販の副業は、一つひとつを頑張ることよりも、それをつなげることで育っていく。1年分の遠回りを振り返って、まなぶはようやくそのことに気づきました。発信を続けるための考え方はブログ副業が続かない理由で、伸び悩む発信の見直し方はYouTube副業で失敗する人の特徴5選で紹介しています。
発信と販売を「線」で育てるために
発信と販売をつなげて育てるには、手元に残るお金を見える形にすることと、届け方の基本を学ぶことの両方が役に立ちます。
サブスク管理・家計簿アプリ【マネーフォワードME (ミー)】
支出をカテゴリごとに記録し、一覧で確認できるタイプです。発信や販売のために払っているツールの月額や、送料・資材費などをまとめて見える形にすれば、手元に残るお金を正しく把握できます。見落としがちな支出に気づくきっかけにもなります。
マーケティング・集客学習サービス【ストアカ】
需要調査の方法や発信の仕方を体系的に学べるタイプです。作ることは得意でも、届け方に不安がある人に向いています。発信から販売へつなげる流れの作り方など、実践的なヒントを得られることもあります。
まなぶ
みらい
まなぶ発信・物販の副業の失敗は、一つひとつは別の失敗に見えても、根っこには「点のまま始めて、つなげていない」という共通点があります。相手を決め、入口と受け皿を決め、小さく出して、手元に残るお金と時間で確かめ、信頼を積み重ねていく。それだけで、発信と物販は互いを支える副業になります。発信・物販の副業でつまずきやすい場面については、次の記事も参考にしてください。
副業そのもので失敗しないためのポイントは、副業で失敗する人の共通点もあわせて読んでみてください。

