グループ会社への転職で失敗する人の特徴5選
グループ会社への転職で失敗する人の多くは、親会社の名前の大きさに安心し、応募する会社そのものがグループの中でどんな役割を担い、どんな条件で働く会社なのかを調べないまま選考に進んでしまう人です。大手企業のグループ会社には、安定した取引や、グループならではの大きな仕事など、たくさんの魅力があります。けれど、親会社とグループ会社は、仕事の中身も、給料や制度も、物事の決まり方も別のものです。この記事では、まなぶの失敗ストーリーをもとに、グループ会社への転職で失敗する人の特徴と、応募する前に確かめたいことを解説します。
最終面接で、親会社の商品の話ばかりしていた
2年前、企画やマーケティングの仕事を目指して転職活動をしていたまなぶは、ある求人に強くひかれました。誰もが知っている大手食品メーカーのグループ会社の、マーケティング部の求人です。「あのメーカーのグループなら安心だし、有名な商品の仕事ができるかもしれない」。応募した15社ほどの中で、まなぶがいちばん入りたいと思っていた会社でした。書類と1次面接を通り、まなぶは最終面接に進みました。面接の前の晩は、親会社の商品カタログを何度も読み返して準備しました。
最終面接で、まなぶは親会社の有名な商品がどれだけ好きか、その商品の広告のどこがすばらしいかを熱心に話しました。面接官はうなずきながら聞いたあと、静かにこう尋ねました。「当社が、グループの中でどんな役割を担っているかはご存じですか」。まなぶは答えられませんでした。その会社の主な仕事は、親会社から依頼を受けて、店頭の販促物を作ったり、キャンペーンを運営したりすることでした。商品の企画そのものは、親会社が決めていたのです。
面接官はさらに、「方針は親会社と相談しながら決めることが多いですが、そうした進め方をどう思いますか」「給料や制度は親会社とは別ですが、大丈夫ですか」と続けました。まなぶは、どの質問にも、その場で考えた答えしか返せませんでした。準備してきた商品の知識は、どの質問にも役に立ちませんでした。数日後に届いたのは、不採用の連絡でした。まなぶが見ていたのは親会社の名前と商品で、応募した会社のことは、ほとんど何も知らなかったのです。
あとから調べてみると、その会社のホームページには、グループの中での役割も、主な取引先も、きちんと書かれていました。会社案内の資料にも、同じことが載っていました。少し調べれば分かることを、「有名なグループの会社」という安心感で見落としていた。まなぶは、名前の大きさに目を奪われていた自分に気づき、しばらくその悔しさを忘れられませんでした。
グループ会社への転職で失敗する人の特徴5選
親会社の名前で安心している
大手企業のグループ会社と聞くと、それだけで「安定している」「いい会社に違いない」と感じてしまいがちです。けれど、親会社の評判と、応募する会社の働きやすさや将来性は、同じとは限りません。応募する会社そのものの業績や、社員の数、働く人の声などを、親会社とは分けて確かめましょう。親会社の名前は、あくまで判断材料の一つにすぎません。安心感が強いときほど、意識して調べる量を増やしましょう。
その会社がグループの中で担う役割を調べていない
グループ会社には、親会社の仕事の一部を引き受ける会社、グループ全体の事務や情報システムを担う会社、独自の事業でグループ外のお客さまと取引する会社など、さまざまな種類があります。役割によって、毎日の仕事の中身も、誰のために働くのかも大きく変わります。会社のホームページや会社案内で、売上の多くがどこから来ているのかを確かめておきましょう。面接で役割を自分の言葉で説明できれば、それだけで志望の本気度が伝わります。
給料や制度が親会社と同じだと思っている
同じグループでも、給料の水準や、退職金、住まいの補助、休みの制度などは、会社ごとに決められていることがほとんどです。「親会社と同じ待遇が受けられる」と思い込んで入社すると、あとで差に驚くことになります。求人票の条件をよく読み、分からない点は選考の中で確かめましょう。グループ共通の福利厚生がある場合も、使える範囲が違うことがあるため注意が必要です。比べるときは、年収だけでなく、制度を含めた1年間の待遇で見てみましょう。
物事がどこで決まるのかを確かめていない
グループ会社では、大きな方針や予算を親会社が決めていたり、重要な役職に親会社から来た人が就いていたりすることがあります。そのため、自分の会社だけでは決められないことが多いと感じる場面もあります。面接では、「方針や予算は、どこで決まることが多いですか」と聞いてみましょう。決まり方を知っていれば、入社後の仕事の進め方も想像しやすくなります。親会社とのやり取りが多い仕事なら、調整の力が求められることも分かります。
親会社への道があると思い込んでいる
「グループ会社に入れば、いつか親会社で働けるかもしれない」と期待する人もいます。けれど、グループ会社から親会社へ移る仕組みがあるかどうかは、会社によって違い、ない場合も少なくありません。入社後のキャリアは、応募する会社の中でどう広がるのかを基準に考えましょう。実際にその会社で働く人が、どんな道をたどってきたのかを聞いてみるのもおすすめです。思い込みではなく、実際の例を知っておくことが大切です。
グループ会社への転職で失敗する人と、納得して選べる人の違い
グループ会社に応募する前のチェックリスト
グループ会社には、グループならではの安定や大きな仕事に関われる魅力があります。応募する前に、次の項目を確かめてみてください。
- 応募する会社そのものの業績と社員数を調べた
- グループの中で、その会社が担っている役割を確かめた
- 売上の多くが、親会社からなのか、グループの外からなのかを確かめた
- 給料や制度が、親会社とどう違うのかを確かめた
- 方針や予算が、どこで決まることが多いのかを聞いた
- 入社後に、その会社の中でキャリアがどう広がるかを確かめた
まなぶは今、有名な会社の名前を見かけたときこそ、「この会社は、誰のために、どんな仕事をしているのか」を先に調べるようにしています。大きな名前に安心する前に、目の前の会社そのものを見る。2年前の最終面接での悔しさは、まなぶにとって、会社を見る目を養うきっかけになりました。
グループ会社の中身を、応募の前に確かめるために
グループ会社への転職では、親会社の情報ではなく、応募する会社そのものの情報をどれだけ集められるかが大切です。業界や会社の事情にくわしい専門家に相談するのがおすすめです。
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特定の業界・職種に精通し、専門性の高い求人や業界特有の情報を持っているタイプ。グループ会社の役割や、親会社との関係、待遇の違いについて、具体的な情報を聞ける場合があります。総合型と併用することで視点を補い合えます。
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まなぶ
みらい
まなぶグループ会社への転職で失敗する原因は、親会社の名前に安心し、応募する会社の役割や待遇、物事の決まり方を調べないまま選考に進んでしまうことです。会社そのものの業績と役割を調べ、待遇と決まり方を親会社と分けて確かめ、その会社の中でのキャリアを考える。それだけで、グループ会社への転職は納得できるものになります。会社のタイプが変わる転職で失敗しないための考え方は、ベンチャー転職の失敗から学ぶでまとめています。
企業タイプが変わる転職については、大企業への転職で後悔する理由や有名企業への転職で失敗しない方法もあわせて読んでみてください。

