勉強法・試験対策の失敗から学ぶ
資格の勉強法と試験対策の失敗には、共通する根っこがあります。それは、「やる気と勉強の時間さえあれば、合格できる」と考えて、続ける仕組み・教材の使い方・時間の確保・試験の受け方を、前もって組み立てないまま勉強を進めてしまうことです。最初に張り切って続かない、教材を次々に乗りかえる、空いた時間だけで勉強しようとする、当日の準備をしない。どれも、勉強の「中身」ではなく、勉強の「進め方」でつまずいた失敗です。資格の勉強は「がんばる量」で決まるのではなく、「進め方の設計」で決まるのです。この記事では、まなぶの振り返りをもとに、勉強法と試験対策でつまずきやすい場面を4つに分けて、それぞれ読んでほしい記事を紹介します。
カフェの窓ぎわで書き出した、4つのつまずき
11月の朝、まなぶは、出勤前に駅前のカフェの窓ぎわの席に座っていました。10月の試験に届かなかった結果の通知を、もう一度スマートフォンで見返していたのです。12月の試験に向けて勉強を立て直す前に、この数か月で何が起きたのかを整理しておきたいと思いました。通知には、分野ごとの点数も載っていました。後半の分野の点数が特に低いのを見て、まなぶは、勉強のしかたそのものに原因があったのではないかと考えたのです。
夏に勉強を始めたとき、まなぶは、テキスト、アプリ、動画、薄い本と、3か月で教材を次々に乗りかえていました。どれも前半だけで、後半の大事なところは手つかずのまま、9月の終わりを迎えました。10月の試験の当日には、持ちこめない電卓を持っていき、会場の入口で迷い、難しい問題に時間を使いすぎて、最後の10問を見ることもできませんでした。
まわりの人の話も思い出しました。マラソン大会のボランティアで会ったAさんは、同じ資格の勉強を3回始めて、3回とも3週間で止まっていたそうです。このカフェでいつも勉強しているAさんは、毎晩2時間の計画を立てたのに、仕事と子育ての予定で1か月で崩れたと話していました。まなぶは、手帳を開いて、それぞれの失敗を書き出してみました。すると、どれも勉強の「量」ではなく、「進め方」でつまずいていたことに気づきました。勉強法と試験対策のつまずきは、勉強を続けるとき・教材を選んで使うとき・働きながら時間をつくるとき・試験の当日の、4つの場面に集まっていたのです。
勉強法と試験対策でつまずきやすい4つの場面
勉強を始めて、続けるとき
よくある失敗は、やる気のある最初の数日に長い時間を詰めこみ、いつ・どこで勉強するかを決めないまま、気持ちだけで続けようとすることです。忙しい日でもできる短い時間から始め、毎日必ずすることのあとに勉強をつなげるのが基本です。まず今日できるのは、「朝の歯みがきのあとに10分」のように、勉強を始める合図を一つ決めることです。休んだ日は取り返そうとせず、次の日にいつもの量へ戻るだけで十分です。この場面でよくあるサインは、「勉強を始めるたびに、新しい問題集を買っている」ことです。
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教材を選んで、使うとき
よくある失敗は、もっと効率のよいやり方があるはずと、一つの教材を使いきらないうちに、新しい教材に乗りかえてしまうことです。3つの基準でメインの教材を一つ決め、章ごとにいつまでに終えるかを書きこんで、最後まで使いきることが大切です。まず今日できるのは、手元の教材の中から、メインにする一冊を決めることです。ほかの教材は、分からないところを調べる辞書として使いましょう。この場面でよくあるサインは、「どの教材も、前半だけがよく分かっている」ことです。
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働きながら、勉強の時間をつくるとき
よくある失敗は、何も起きない日を基準に計画を立て、残業や家の用事で予定が変わることを見込まないことです。いちばん忙しい週でもできる量を基準にし、集中できる時間を先に確保するのがコツです。まず今日できるのは、これから3か月の仕事の忙しい時期を書き出してみることです。この場面でよくあるサインは、「手帳の勉強の予定と、実際に勉強できた日の差が、どんどん開いている」ことです。
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試験の当日を、迎えるとき
よくある失敗は、勉強さえしておけばなんとかなると考えて、持ちこめるものや会場までの道のり、時間の使い方を確かめないまま当日を迎えることです。持ち物の決まりと会場を前もって確かめ、本番と同じ形で通しの練習をしておくことが大切です。まず今日できるのは、試験の公式の案内を開き、持ちこめるものを確かめることです。会場までの道のりも、前もって調べておきましょう。この場面でよくあるサインは、「本番と同じ時間で、問題を通して解いたことが一度もない」ことです。
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- 受け方まで準備して、力を出しきる:資格試験の当日に失敗した話
量でがんばる人と、進め方を設計する人の違い
今の自分がどの場面にいるかを確かめるチェックリスト
当てはまる項目が多い場面ほど、勉強の進め方を見直す効果が大きい場面です。いくつ当てはまっても、落ち込む必要はありません。気になる場面の記事から読んでみてください。
- 勉強を始めても、3週間ほどで止まってしまう(場面1)
- いつ・どこで勉強するかを、決めていない(場面1)
- 新しい教材の評判を見ると、乗りかえたくなる(場面2)
- どの教材も、最後まで終えたことがない(場面2)
- 仕事の忙しい時期を見込まずに、計画を立てている(場面3)
- 試験の持ち物や会場を、まだ確かめていない(場面4)
- 本番と同じ時間で、通しの練習をしたことがない(場面4)
4つの場面は、どれも「がんばる量より、進め方を先に設計する」ことでつながっています。勉強の時間を増やすことより、続け方、教材の使い方、時間のつくり方、試験の受け方を決めておくほうが、合格には近道です。まなぶは、カフェの窓ぎわで、12月の試験までの計画を書き直しました。テキストは一冊だけ、平日は朝の30分、土曜日は通しの練習。持ち物の一覧と、会場の下見の日も書きこみました。書き終えたとき、まなぶは、前よりずっと落ち着いた気持ちで、試験の日を思い浮かべることができました。隣の席のAさんに計画を見せると、「それなら続けられそうだね」と笑ってくれました。
資格と学び直しで後悔しないために
勉強の進め方を設計するには、目指す資格に合った講座や学び方を選ぶことが近道になります。難しい資格ほど、専門のスクールで合格までの道のりを確かめておくと安心です。
法律資格・公務員試験のスクール【伊藤塾】
法律系の資格や公務員試験に加え、社会保険労務士、宅建士、FPなどの講座も扱うスクールです。難しい資格を目指すときは、無料のガイダンスで、合格までの勉強の進め方や時間の目安を聞いておくと、計画を立てやすくなります。
資格取得・キャリアアップの【ヒューマンアカデミー】
幅広い分野の資格講座から、目的に合うものを比べて選べるタイプです。一人での勉強が続かない、教材選びに迷うというときは、無料の相談で、自分の生活に合った学び方を一緒に考えてもらえます。
まなぶ
みらい
まなぶ勉強法と試験対策の失敗の根っこは、やる気と時間さえあれば合格できると考えて、続ける仕組み・教材の使い方・時間の確保・試験の受け方を組み立てないまま進めてしまうことです。続けるときは小さな習慣を、教材は一つを使いきり、時間は先に確保し、当日は受け方まで準備を。勉強法・試験対策の記事は、勉強法・試験対策の記事一覧からすべて読むことができます。
資格の選び方や講座の選び方など、資格と学び直しのほかの場面の失敗もあわせて知りたいときは、資格取得で失敗する人の特徴7選も読んでみてください。

