結論

昼休みを取らずに後悔する人の多くは、「昼休みに働けば、そのぶん早く仕事が終わる」「忙しいときに休むのはもったいない」と考えて、席でパンをかじりながら、休まずに仕事を続けてしまう人です。けれども、休まずに働き続けると、午後になって集中力が落ち、ミスが増えたり、仕事が遅くなったりします。結局、昼休みに進めたはずの時間よりも、多くの時間を失ってしまうこともあります。昼休みは「仕事を止める時間」ではなく、「午後の仕事の質を守るための時間」です。この記事では、まなぶの失敗ストーリーをもとに、昼休みを取らずに後悔する理由と、短くても上手に休むコツを解説します。

1失敗ストーリー

昼休みに仕事をして、午後にいちばん大事なミスをした話

12月の夕方、上司から見積もりの桁のまちがいを指摘され、昼休みを取らずに働いていたことを後悔するまなぶのイラスト

去年の12月、まなぶは、年度末に向けた販促の企画書をいくつも抱えていました。「少しでも早く終わらせたい」。そう考えたまなぶは、昼休みに席を立たず、コンビニのパンをかじりながら、資料の作業を続けるようになりました。最初のうちは、「昼休みの1時間で、ずいぶん進んだ」と満足していました。同僚がお昼に誘ってくれても、「今日はちょっと忙しくて」と断っていました。

そんな日が2週間ほど続いたころ、まなぶは、午後になると頭がぼんやりすることが増えていました。3時ごろになると、画面の文字が目に入ってこず、同じ文を何度も読み返してしまいます。眠気をまぎらわそうと、コーヒーを何杯も飲みましたが、集中できる時間はどんどん短くなっていきました。それでも、「昼休みに進めているのだから大丈夫」と思っていました。

ある日の午後4時、まなぶは、取引先に出す見積もりの資料を仕上げていました。ぼんやりした頭のまま数字を入れ、そのまま上司に回しました。すると、上司から内線がかかってきました。「まなぶくん、この見積もり、単価の桁が一つずれているよ。このまま出していたら大変だった」。昼休みに稼いだつもりの時間は、午後の集中力と引きかえになっていたのです。直しにかかった時間は、昼休みの1時間よりも、ずっと長いものでした。

上司は、まなぶの机の上のパンの袋を見て言いました。「最近、昼休みも席で仕事をしているよね。休まないで働き続けると、午後はどうしても集中が切れるよ。少しでいいから、席を離れて休んでごらん」。まなぶは、桁のずれた数字を見つめながら、「早く終わらせるつもりが、かえって遠回りしていたんだな」と思いました。

2原因分析

昼休みを取らずに後悔する理由

1

休まずに働けば、早く終わると思いこんでいた

働く時間を増やせば、そのぶん仕事が進むと考えるのは自然なことです。けれども、人の集中力には限りがあり、休まずに働き続けると、だんだん作業の速さや正確さが落ちていきます。昼休みは、午前に使った集中力を取り戻し、午後の仕事を同じ質で続けるための時間だと考えましょう。休むことは、仕事を止めることではなく、仕事の質を守ることです。短い休みでも、とるかとらないかで、午後の仕事のはかどり方は大きく変わります。

2

席を離れずに、休んだつもりになっていた

席でパンを食べながら画面を見ていると、体は座ったまま、頭も仕事のことを考え続けています。それでは、休んだことにはなりません。昼休みには、少しの時間でも席を離れ、画面から目を離すようにしましょう。外の空気を吸いに少し歩く、休憩スペースで食事をとる、同僚と話すなど、仕事の場所から気持ちを切り替えることが大切です。席から離れるだけで、午後の頭のすっきり感はずいぶん違ってきます。

3

午後に、大事な作業を集めていた

まなぶは、見積もりのように数字を扱う大事な作業を、集中力の落ちた夕方に回していました。疲れているときほど、確認のもれや思い込みが起きやすくなります。数字の確認や大事な判断は、休んだあとの頭がすっきりしている時間に入れると、ミスを防ぎやすくなります。どうしても夕方になるときは、少し休んでから取りかかる、ほかの人に確認を頼むなど、もう一つの工夫を足しましょう。自分が集中しやすい時間帯を知っておくと、仕事の順番も決めやすくなります。

4

昼休みの時間を、自分で守っていなかった

忙しい時期ほど、昼休みは「時間があれば取るもの」になりがちです。打ち合わせや連絡が入ると、あっという間になくなってしまいます。昼休みの時間を、予定表に「休憩」として入れておくと、ほかの予定が入りにくくなり、自分でも守りやすくなります。会社で決められた休憩の時間は、働く人の大切な時間です。チームでお互いに昼休みを取りやすい空気をつくることも大切です。どうしても昼に打ち合わせが入った日は、別の時間に休みをずらして取るようにしましょう。

5

仕事の量が多すぎることを、相談していなかった

昼休みまで使わないと終わらないのは、仕事の量そのものが多すぎるサインかもしれません。まなぶも、年度末に向けて企画書を抱えすぎていました。昼休みを削って乗り切ろうとするのではなく、上司に仕事の量や締め切りを相談しましょう。優先順位を一緒に決めてもらえば、昼休みを取りながら、大事な仕事に力を注げます。休まないで働き続けることは、がんばっている証ではなく、仕事の進め方を見直す合図だと考えましょう。早めに相談することで、自分だけでなく、チーム全体の仕事の分け方を見直すきっかけにもなります。

3図解

休まずに働く人と、休んで質を守る人の違い

⚠ 昼休みを取らずに後悔する人のパターン
昼休みも席で、パンをかじりながら仕事を続ける
↓
午後になって集中力が落ち、同じ文を何度も読み返す
↓
疲れた夕方に、数字を扱う大事な作業をする
↓
大きなミスにつながり、直しにかえって時間がかかる
◎ 昼休みを上手に取る人のパターン
昼休みを予定表に入れ、席と画面から離れて休む
↓
大事な作業は、休んだあとのすっきりした時間に入れる
↓
昼休みまで削るほど忙しいときは、上司に仕事の量を相談する
↓
午後も集中して働けて、ミスが減り仕事も早く終わる
4解決策

昼休みを取らずに後悔しないためのチェックリスト

忙しい時期こそ、次の項目を確かめてみてください。少し休むだけで、午後の仕事はぐっと進みやすくなります。まずは週に2〜3日、席を離れて休む日をつくるところから始めてみましょう。

  • 昼休みの時間を、予定表に「休憩」として入れている
  • 昼休みには、少しの時間でも席を離れている
  • 昼休みのあいだは、画面やスマホの仕事の連絡から目を離している
  • 数字の確認や大事な判断は、すっきりした時間に入れている
  • 夕方に大事な作業をするときは、もう一つの確認を足している
  • 昼休みまで削るほど忙しいときは、上司に相談している

まなぶは今、予定表の12時から1時に「休憩」と入れて、席を離れるようにしています。天気のよい日は、会社の近くの公園まで10分ほど歩き、ベンチでお弁当を食べます。午後いちばんの時間は、頭がすっきりしているので、数字の確認や見積もりの作業にあてることにしました。昼休みを取るようになってから、午後に同じ文を何度も読み返すことはほとんどなくなり、夕方の残業も減りました。仕事の量の調整については、残業を断れずに失敗した話でも紹介しています。「休むことも、仕事のうちなんだな」。まなぶは、公園のベンチで木々を見上げながら、そう感じています。

※休憩の時間や取り方は、法律や会社の就業規則で決められています。休憩が取りにくい状態が続くときは、上司や人事担当、社内の相談窓口に相談してください。
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まなぶまなぶ
昼休みも休まずに働いていたら、午後に見積もりの桁をまちがえてしまいました…。
みらいみらい
昼休みは、仕事を止める時間ではなく、午後の仕事の質を守るための時間です。予定表に休憩を入れて、少しでも席と画面から離れましょう。大事な作業は、休んだあとのすっきりした時間にすると安心です。
まなぶまなぶ
休むことも、仕事のうちなんですね。

昼休みを取らずに後悔する原因は、休まずに働けば早く終わると考え、席で仕事を続けて、午後の集中力を失ってしまうことです。昼休みを予定に入れて席を離れ、大事な作業はすっきりした時間に入れ、忙しすぎるときは仕事の量を相談する。それだけで、午後も集中して、ミスなく働けるようになります。働き方で失敗しないための考え方は、働き方の失敗から学ぶでまとめています。

働き方については、ワーケーションで失敗した話や介護と仕事の両立で失敗しない方法もあわせて読んでみてください。

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みらい
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