30代の未経験転職で失敗する人の特徴5選
30代の未経験転職で失敗する人の多くは、「年齢的に今しかない」と焦って、学ぶ準備も、これまでの経験の整理もしないまま、未経験の職種に手当たりしだいに応募してしまう人です。20代の未経験転職では「伸びしろ」を見てもらえることもありますが、30代になると、企業は「これまでの経験を、新しい仕事にどう生かせるか」をより重く見るようになります。30代の未経験転職は「ゼロからのやり直し」ではなく、「これまでの経験に、新しい仕事をつなげる挑戦」です。この記事では、まなぶが聞いたAさんの失敗ストーリーをもとに、30代の未経験転職で失敗する人の特徴と、準備のポイントを解説します。
半年で40社に応募して、ほとんど書類が通らなかったAさんの話
10月の連休、まなぶは、大学時代に住んでいた寮のOB会に参加しました。会のあと、近くのファミリーレストランに流れたとき、向かいの席に座ったのが、寮で同じ部屋だった先輩のAさん(30代男性)でした。Aさんは、大学を出てから10年間、飲食チェーンで働き、最後は店長を務めていました。今はWeb広告の会社で働いているそうです。ドリンクバーのコーヒーを手に、Aさんは「転職するまでの半年は、本当に苦しかったよ」と話し始めました。(登場する人物は、よくある失敗をもとに編集部が再現したものです)
34歳のとき、Aさんは「このまま店長を続けていいのか」と考えるようになりました。夜遅くまで働く毎日に疲れ、ずっと興味のあったWebマーケティングの仕事をしたいと思ったのです。「30代半ばを過ぎたら、もう未経験の仕事には移れない。今しかない」。焦ったAさんは、転職サイトに登録すると、「Webマーケティング」「未経験」と検索して出てきた求人に、片っぱしから応募しました。
けれども、書類はほとんど通りませんでした。半年で40社に応募して、面接に進めたのは3社だけ。その面接でも、「Webマーケティングについて、何か勉強していることはありますか」「店長の経験を、この仕事でどう生かせると思いますか」と聞かれ、うまく答えられませんでした。やりたい気持ちはあっても、それを支える準備と、これまでの経験とのつながりが、何もなかったのです。年収も「今と同じくらいは欲しい」と希望していたため、さらに応募先がしぼられていました。
40社目の不採用の通知を見た夜、Aさんは、閉店後の店のカウンターで、しばらく動けなかったそうです。「店長の10年は、新しい仕事には関係ないと思っていた。でも本当は、そこにいちばんの武器があったんだよね」。Aさんは、ファミリーレストランの窓の外を眺めながら、そう話してくれました。
30代の未経験転職で失敗する人の特徴5選
「今しかない」と、焦って動き出している
「30代半ばを過ぎたら遅い」という思いから、準備をしないまま応募を始めてしまう人は少なくありません。けれども、焦って動くと、応募の数は増えても、一つひとつの準備が浅くなります。動き出す前に、2〜3か月の準備の期間をとり、なぜその仕事をしたいのか、何を準備するのかを決めておくことが大切です。今の仕事を続けながら準備すれば、収入の心配をせずに、落ち着いて進められます。焦りは、判断を雑にする一番の原因です。
新しい仕事について、何も学んでいない
未経験の職種でも、30代の応募者には「その仕事を理解しようとしているか」が見られます。本や講座で基本を学ぶ、小さく試してみるなど、自分から一歩動いた跡を見せることが、やる気の何よりの証になります。Aさんの場合なら、店のSNSを使って集客を試し、その結果を説明できれば、面接での答え方は大きく変わったはずです。学んだことは、「何を学び、どう試し、何が分かったか」の形で話せるようにしておきましょう。
これまでの経験を、「関係ない」と切り捨てている
未経験の仕事に移るとき、これまでの経験を「役に立たない」と思いこんでしまう人がいます。けれども、30代の転職では、その経験こそが強みになります。前の仕事でしてきたことを書き出し、「新しい仕事のどの場面で生かせるか」を一つずつつなげてみると、伝えられることが見えてきます。Aさんの店長の経験には、売上の数字を見て販促を考える、スタッフを育てる、お客様の声を聞くなど、マーケティングにつながる仕事がたくさんありました。
応募先を、しぼりこんでいない
「未経験」「Webマーケティング」で出てくる求人に片っぱしから応募すると、会社の業界も、仕事の中身もばらばらになります。そのぶん、どの会社にも同じような志望動機しか書けなくなります。これまでの経験が生きる業界や、自分の強みと重なる会社にしぼって応募すると、伝えられる内容が具体的になります。Aさんなら、飲食店の集客を支援する会社を選べば、店長の経験を「お客様の立場が分かる」という強みとして伝えられました。数をしぼるほど、一社ごとの準備に時間をかけられます。
年収や条件を、今と同じに考えている
未経験の職種に移るときは、最初の年収が今より下がることが少なくありません。今と同じ条件にこだわると、応募できる求人が大きく減ってしまいます。年収をどこまで下げられるか、何年で元に戻したいかを、家計と照らし合わせて先に決めておきましょう。入社後の昇給の仕組みや、経験を積んだあとの道筋も確かめておくと、目先の金額だけで判断せずにすみます。条件の線引きを先に決めておけば、迷ったときの判断の軸にもなります。何を優先し、何をあきらめられるかを、家族とも話し合っておくと安心です。
焦って応募する人と、経験をつなげて挑む人の違い
30代の未経験転職で失敗しないためのチェックリスト
未経験の職種への転職を考え始めたら、応募を始める前に、次の項目を確かめてみてください。準備をしてから動くほうが、結果として早く決まることも多いものです。
- 2〜3か月の準備の期間をとり、今の仕事を続けながら準備すると決めた
- 新しい仕事について、本や講座で基本を学んだ
- 小さく試してみた経験を、説明できるようにした
- 前の仕事でしてきたことを書き出し、新しい仕事の場面につなげた
- これまでの経験が生きる業界や会社に、応募先をしぼった
- 年収をどこまで下げられるか、何年で戻したいかを決めた
Aさんは、40社目の不採用のあと、いったん応募を止めました。3か月かけてWebマーケティングの基本を学び、店のSNSで来店を増やす工夫を試して、その結果を数字でまとめました。店長として売上の数字を見ながら販促を考えてきたこと、スタッフに接客を教えてきたことも、一つずつ書き出しました。応募先は、飲食店の集客を支援する会社を中心に5社にしぼり、年収は「1年目は今より下がってもよい」と決めました。その結果、2社から内定をもらい、今の会社に入ったそうです。「10年の経験を捨てるんじゃなくて、つなげればよかったんだ」。Aさんは、そう言って笑っていました。未経験の転職で後悔しやすい点は、未経験転職で後悔する理由でも紹介しています。
キャリアチェンジで後悔しないために
30代の未経験転職では、自分の経験を新しい仕事につなげて考えることと、経験が生きる求人を幅広く比べることが大切です。
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第三者視点で、自分の強みや適性、これまでのキャリアの棚卸しを手伝ってもらえるタイプです。前の仕事の経験のうち、どれが新しい職種で生かせそうかを考える手がかりになります。
転職成功実績1万【リクルートエージェント】
求人数が多く、業界を横断して幅広い選択肢を比較できるタイプです。これまでの経験が生きる業界の未経験求人を探したり、年収の相場を確かめたりするのに向いています。
まなぶ
みらい
まなぶ30代の未経験転職で失敗する原因は、「今しかない」と焦って、学ぶ準備も経験の整理もしないまま、手当たりしだいに応募してしまうことです。準備の期間をとり、新しい仕事を学び、これまでの経験をつなげ、応募先と条件の線引きを決める。それだけで、未経験の挑戦はぐっと現実的になります。未経験からのキャリアチェンジで後悔しないための考え方は、未経験からのキャリアチェンジの失敗から学ぶでまとめています。
未経験・キャリアチェンジについては、「未経験OK」の求人で後悔する理由やキャリアチェンジで年収が下がって失敗した話もあわせて読んでみてください。

