結論

仕事で失敗する人の多くは、能力が足りないのではなく、仕事の進め方・人との伝え合い・評価のされ方・働き方のどこかで、「なんとなく」を続けてしまっている人です。段取りを考えずに始める、確認を人任せにする、ミスを抱え込む、相手に合わせて伝えない、評価の基準を知らない、働き方を自分で整えない。どれも、小さな習慣を変えるだけで防げる失敗です。今の職場で働き続けるなら、「頑張る量」より「失敗しにくい型」を身につけるほうが近道です。この記事では、まなぶの失敗ストーリーをもとに、仕事で失敗する人の特徴7つと、今日からできる対策を解説します。

1失敗ストーリー

失敗が重なった、入社2年目の春の1週間

春の夜、帰りのバスの最後部座席でノートを広げ、1週間の失敗を振り返るまなぶのイラスト

今の会社に入って1年がたった、去年の春のことです。営業企画の仕事にも慣れてきたまなぶは、「もう一人で回せる」と思い始めていました。ところが、ある1週間で、小さな失敗が立て続けに起きました。

月曜日、まなぶは新しいキャンペーンの資料づくりを頼まれました。締め切りは金曜日。「まだ時間がある」と思って、別の仕事を先に片づけていると、木曜日の夜になっても資料は半分しかできていませんでした。慌てて仕上げた資料を、先輩に「ざっと見てもらえますか」と頼んで提出しましたが、翌週、表の数字の一部が古いままだったことが分かりました。

しかも、まなぶは数字の誤りに金曜日の夕方には気づいていたのです。「月曜の朝に直して、こっそり差し替えればいい」。そう考えて、上司には何も言いませんでした。ところが、月曜日の朝いちばんに、上司がその資料を取引先に送っていたことを知り、まなぶは青ざめました。

失敗はそれだけではありませんでした。同じ週の会議では、言いたいことがあったのに、うまくまとまらず黙ったまま。上司への報告も、メールに長い文章を書いたのに「で、結局どうなったの?」と聞き返されました。週末には、残業続きで疲れがたまり、土曜日はほとんど寝て過ごしました。

そして4月の評価面談で、上司から言われたのが「期待には、もう一歩だね」という言葉でした。「頑張っているのに、どうして」。まなぶはその夜、1週間を振り返ってノートに書き出してみました。すると、どの失敗も、能力ではなく「進め方のくせ」から起きていたことに気づいたのです。

2原因分析

仕事で失敗する人の特徴7選

1

段取りを考えずに、目の前の仕事から始める

締め切りまでの時間があると、つい「まだ大丈夫」と後回しにしてしまいます。けれども、仕事には、人に確認してもらう時間、待つ時間、直す時間も必要です。始める前に、締め切りから逆算して「いつまでに何を終えるか」を決めるだけで、最後の夜に慌てることはぐっと減ります。

2

確認を、人任せにしている

「先輩に見てもらったから大丈夫」と安心してしまうと、自分では細かく確かめなくなります。けれども、確認を頼まれた人は、頼まれた範囲しか見ていないことがほとんどです。最後に責任を持って確かめるのは、作った自分だと考え、何をどこまで見てほしいのかを具体的に伝えましょう。

3

ミスに気づいても、自分だけで何とかしようとする

ミスに気づいたとき、「怒られたくない」「こっそり直せば済む」と考えるのは自然なことです。けれども、報告が遅れるほど、ミスの影響は広がり、取り返すための手間も大きくなります。まなぶの資料も、金曜日に報告していれば、上司が取引先に送る前に止められました。ミスは、気づいた時点で、事実と影響と対応案をセットで伝えるのが基本です。

4

困っていることを、相談せずに抱え込む

仕事が遅れていても、「忙しそうな上司に声をかけるのは悪い」と思って、一人で抱え込んでしまう人は少なくありません。けれども、上司にとって困るのは、相談されることより、締め切り直前に「間に合いません」と知らされることです。早めの相談は、相手の時間を奪うことではなく、相手の手間を減らすことだと考えましょう。

5

相手に合わせて、伝え方を変えていない

同じ内容でも、上司に伝えるのか、取引先に伝えるのか、会議で話すのかによって、伝え方は変わります。まなぶのように、長い文章で経緯から書くと、相手は結論を探しながら読むことになります。まず結論、次に理由、最後に詳しい説明という順番を意識するだけで、報告も会議での発言も、ぐっと伝わりやすくなります。

6

自分がどう評価されるのかを、知らない

頑張っているのに評価されないと感じるとき、多くの場合、会社が見ている基準と、自分が頑張っている方向がずれています。評価の基準や目標の立て方を知らないまま働いていると、努力が伝わりにくくなります。評価面談の前に、何を期待されているのかを上司と言葉で確かめておくことが、努力を成果につなげる第一歩です。

7

働き方を、自分で整えようとしない

残業が続いても「仕事だから仕方ない」と流してしまうと、疲れがたまり、集中力が落ちて、さらにミスが増える悪循環に入ります。リモートワークや時短勤務など、働き方の選択肢が増えた今は、自分に合った働き方を選び、整えることも仕事のうちです。休むことも含めて、続けられる働き方を考えましょう。とくにリモートワークでは、仕事と生活の境目があいまいになりやすく、気づかないうちに働く時間が長くなることもあります。

3図解

「なんとなく」で働く人と、失敗しにくい型で働く人の違い

⚠ 仕事で失敗する人のパターン
段取りを考えず、目の前の仕事から始める
↓
確認を人任せにし、ミスに気づいても抱え込む
↓
伝え方がまとまらず、相談も遅れる
↓
評価の基準を知らないまま、残業で取り返そうとする
↓
頑張っているのに評価されず、疲れだけがたまっていく
◎ 失敗しにくい型で働く人のパターン
締め切りから逆算して、段取りを決めてから始める
↓
確認の範囲を伝え、ミスは気づいた時点で報告する
↓
結論から伝え、困ったら早めに相談する
↓
期待されていることを確かめ、続けられる働き方に整える
↓
同じ努力でも成果が伝わり、安心して働き続けられる
4解決策

仕事で失敗しないためのチェックリスト

7つの特徴は、どれも今日から少しずつ変えられるものです。全部を一度に変えようとすると続かないので、いちばん心当たりのあるものを1つ選ぶのがおすすめです。次の項目のうち、できていないものから1つずつ取り組んでみてください。

  • 仕事を始める前に、締め切りから逆算して段取りを決めている
  • 確認を頼むときは、何をどこまで見てほしいかを伝えている
  • ミスに気づいたら、その日のうちに事実・影響・対応案を報告している
  • 遅れそうなときは、締め切りの前に相談している
  • 報告や発言は、結論から先に伝えている
  • 上司から何を期待されているかを、言葉で確かめている
  • 残業や疲れがたまったときに、働き方を見直している

まなぶはあの春から、毎朝5分だけ、その日の段取りと「誰に何を確認するか」をノートに書くようになりました。ミスに気づいたときは、すぐに上司に「ご報告です」と声をかけることにしています。評価面談の前には、目標を一緒に見直すようにもなりました。1つひとつは小さな習慣ですが、半年後の評価面談では「最近、安心して任せられる」と言ってもらえたそうです。

それでも、今の職場の働き方や仕事の中身が、どうしても自分に合わないと感じることもあるかもしれません。そのときは、転職して後悔した人の特徴7選で、環境を変える前に考えておきたいことを確かめてみてください。

5おすすめサービス

仕事の失敗を減らすために

段取りや働き方の見直しは、道具の力を借りたり、自分の強みを客観的に知ったりすると、ぐっと続けやすくなります。

A
時間管理を効率化したい人向け

タイムマネジメント・スケジュール管理ツール【todoist】

仕事の予定とやることを、期限つきで一覧にできるタイプです。締め切りから逆算した段取りや、確認を頼む日を書き込んでおけば、最後に慌てることが減ります。仕事の量を見える化することで、働きすぎに気づくきっかけにもなります。

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C
自分の市場価値やキャリアの方向性を客観視したい人向け

市場価値から本当のキャリアパスを見出すサービス【ミイダス】

第三者視点で、自分の強みや適性、これまでのキャリアの棚卸しを手伝ってもらえるタイプです。今の職場で何を伸ばせばよいかを考えるときにも、自分の得意なことを言葉にする手がかりになります。

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まなぶまなぶ
頑張っているつもりだったのに、段取りも確認も報告も「なんとなく」で、失敗が重なってしまいました…。
みらいみらい
仕事の失敗の多くは、能力ではなく進め方のくせから起きます。段取り・確認・報告・伝え方・評価・働き方。この6つの場面で、失敗しにくい型をひとつずつ身につけていきましょう。
まなぶまなぶ
頑張る量を増やすより、型を変えるほうが近道なんですね。

仕事で失敗する人の特徴は、段取りを考えずに始める、確認を人任せにする、ミスや悩みを抱え込む、相手に合わせて伝えない、評価の基準を知らない、働き方を整えない、の7つです。どれも小さな習慣を変えるだけで防げます。気になる場面から、テーマ別の記事一覧で、まなぶたちの失敗と対策をのぞいてみてください。

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みらい
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