結論

「服装自由」の面接で失敗する人の多くは、「自由」という言葉を「何を着てもいい」と受け取り、休日と同じ服で面接に行ってしまう人です。服装自由と書く会社の多くは、「スーツでなくてもかまいません」という意味で使っています。面接は、初めて会う相手に仕事の話をする場です。服装自由の面接では「その会社の人と、取引先に会いに行くときの服」を基準に選ぶのが安心です。この記事では、まなぶの失敗ストーリーをもとに、「服装自由」の面接で失敗する人の特徴と、服装の決め方を解説します。

1失敗ストーリー

パーカーとスニーカーで、面接に行った話

面接で取引先と会うときの服装を聞かれ、パーカーの袖口を握りしめてハッとするまなぶのイラスト

以前の転職活動のとき、まなぶは、あるIT企業の企画職に応募しました。面接の案内メールには「当日は服装自由でお越しください」と書かれていました。「IT企業だし、みんなラフな格好で働いているんだろう。スーツで行ったら、かえって浮くかもしれない」。まなぶはそう考え、当日はお気に入りのグレーのパーカーにジーンズ、白いスニーカーで出かけました。

おしゃれなオフィスビルの受付に着き、ガラスの扉に映った自分の姿を見たとき、まなぶは少しだけ不安になりました。まわりを行き交う社員の人たちは、たしかにスーツではありません。けれども、多くの人がジャケットやきれいめのシャツを着ていたのです。

面接に出てきた2人の面接官も、ジャケット姿でした。面接はなごやかに始まりましたが、途中で一人の面接官がこう言いました。「この仕事では、取引先の役員の方と打ち合わせをすることも多いんです。そうした場では、どんな服装で行かれますか?」。まなぶは、質問の意味に気づいて、パーカーの袖口をそっと握りしめました。

面接の内容そのものは、悪くなかったと思います。けれども、結果はお見送りでした。もちろん、服装だけが理由だったとは限りません。それでも、帰り道のまなぶの頭には、あの質問がずっと残っていました。「自由と言われて、本当に自由にしてしまった。相手がどう受け取るかを、まったく考えていなかった」。

その日の夜、まなぶはクローゼットを開け、ネイビーのジャケットと、アイロンのかかった白いシャツを、次の面接用にハンガーにかけておきました。

あとで知ったことですが、その会社の採用ページには、社員が取引先と打ち合わせをしている写真が何枚も載っていました。そこに写っている社員の多くは、ジャケットを着ていたのです。「調べる材料は、最初から目の前にあった」。まなぶは、次からは応募先の採用ページを服装の目線でも見るようにしようと決めました。

2原因分析

「服装自由」の面接で失敗する人の特徴5選

1

「服装自由」を「何でもいい」と受け取っている

企業が面接の案内で「服装自由」と書くのは、「スーツでなくてもかまいません」「リラックスして来てください」という気づかいであることがほとんどです。「どんな服でも評価に関係ない」という意味ではありません。服装自由でも、面接は「仕事の話をする場」であることに変わりはないと考えましょう。迷ったら、少しきちんとした側に寄せておくのが安全です。きちんとしすぎて困ることはあっても、それで評価が大きく下がることはまずありません。

2

社員の普段着と、面接の服を同じに考えている

社員がふだんラフな服で働いている会社でも、それは「すでにその会社の一員として信頼されている人」の服装です。初めて会う面接の場では、面接官も「この人は、取引先の前でどんな身だしなみをするか」を見ています。基準にするのは、社員の普段着ではなく、社員が大切な打ち合わせに行くときの服です。会社のホームページや採用ページに載っている社員の写真も、参考になります。

3

応募する仕事の内容を、服装に結びつけていない

同じ会社でも、エンジニアのように社内で働くことが多い仕事と、営業や企画のように社外の人と会うことが多い仕事では、求められる身だしなみが違います。まなぶが応募したのは、取引先の役員と会うこともある企画職でした。応募する仕事で、自分が誰と会うのかを思い浮かべて服を選ぶと、大きく外すことはありません。営業や企画の仕事なら、ジャケットを1枚持っていけば、どんな雰囲気の会社でも合わせやすくなります。

4

清潔感より、楽さや好みを優先している

服装自由の面接で大切なのは、高い服や流行の服ではなく、清潔感です。しわのないシャツ、汚れのない靴、季節に合った服、整えた髪。こうした基本ができていれば、ジャケットとシャツでも、きれいめのニットでも、十分に好印象になります。「楽な服」ではなく「きちんと見える服」を選びましょう。オンライン面接でも、画面に映る上半身の身だしなみは同じように見られています。服のサイズが合っているかどうかも、意外と目につくポイントです。オンライン面接のつまずきは、オンライン面接で失敗する人の特徴5選でも紹介しています。

5

迷ったときに、確かめようとしない

どんな服がよいか迷ったら、転職エージェントの担当者に聞いたり、面接の日程調整のメールで「当日の服装は、ジャケット程度で問題ないでしょうか」と確かめたりすることができます。聞くことは失礼ではなく、むしろ相手に合わせようとする姿勢として伝わります。とくに初めて受ける業界では、自分の感覚だけで決めず、一度確かめてみる価値があります。面接の連絡のやりとりで気をつけたいことは、面接の日程調整・連絡で失敗する人の特徴5選でまとめています。

3図解

言葉どおり自由にする人と、相手に合わせて選ぶ人の違い

⚠ 「服装自由」の面接で失敗する人のパターン
「服装自由」を「何を着てもいい」と受け取る
↓
休日と同じ、楽な服で面接に行く
↓
面接官やまわりの社員との差に、当日になって気づく
↓
話の中身より先に、仕事への姿勢を疑われてしまう
◎ 「服装自由」の面接で好印象を残す人のパターン
「スーツでなくてもいい」という意味だと受け取る
↓
応募する仕事で、誰と会うのかを思い浮かべる
↓
ジャケットなど、大切な打ち合わせに行ける服を選ぶ
↓
服装で心配されることなく、話の中身に集中してもらえる
4解決策

「服装自由」の面接で失敗しないためのチェックリスト

服装に正解は一つではありませんが、外さないための基準はあります。面接の前日に、次の項目を確かめておきましょう。

  • 「服装自由」は「スーツでなくてもいい」という意味だと理解した
  • 会社のホームページや採用ページで、社員の服装の雰囲気を見た
  • 応募する仕事で、社外の誰と会うことが多いかを考えた
  • ジャケットやきれいめのシャツなど、打ち合わせに行ける服を選んだ
  • シャツのしわ、靴の汚れ、髪型など、清潔感を確かめた
  • 迷ったときは、エージェントや面接の案内メールで確かめると決めた

まなぶは次の面接から、服装自由の会社には、ネイビーのジャケットに白いシャツ、きれいめのパンツと革靴で行くようにしました。ある会社の面接では、面接官もまなぶと同じようなジャケット姿で、「今日は取引先との打ち合わせのあとなんです」と笑っていたそうです。服装に気を取られることがなくなって、面接の話に集中できるようになったのが、いちばん大きな変化でした。面接全体で気をつけたいことは、面接で失敗する人の特徴5選もあわせて確認してみてください。

※面接の服装の考え方は、業界や会社、応募する仕事によって異なります。迷ったときは、応募先の案内や転職エージェントの担当者に確認してください。
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書類と面接で後悔しないために

面接の服装や雰囲気は、会社の社風を知っておくと、ぐっと選びやすくなります。

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実際に働いた人の声から、事業内容や社風、働き方の実態を確認できるタイプです。社員の雰囲気や、社外の人と会う機会の多さなどを知っておくと、面接に着ていく服を考えるときの参考になります。

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まなぶまなぶ
「服装自由」だからとパーカーとスニーカーで行ったら、面接官はジャケット姿で、取引先と会うときの服装まで聞かれてしまいました…。
みらいみらい
服装自由は、「スーツでなくてもいい」という意味がほとんどです。応募する仕事で誰と会うかを思い浮かべて、大切な打ち合わせに行ける服を選びましょう。迷ったら、確かめてもかまいません。
まなぶまなぶ
自由なのは服の種類で、仕事への向き合い方は自由じゃないんですね。

「服装自由」の面接で失敗する原因は、「自由」を「何でもいい」と受け取り、社員の普段着や自分の楽さを基準に服を選んでしまうことです。応募する仕事で会う相手を思い浮かべ、清潔感のある、打ち合わせに行ける服を選び、迷ったら確かめる。それだけで、服装を気にされることなく、面接の中身で勝負できます。書類選考や面接で失敗しないための考え方は、書類選考・面接の失敗から学ぶでまとめています。

書類・面接については、転職のポートフォリオで失敗しない方法やリファレンスチェックで失敗した話もあわせて読んでみてください。

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