副業の目標設定で失敗しない方法
副業の目標設定で失敗する人は、「月10万円」のような大きな結果の数字だけを掲げ、毎週何をするのか、使える時間で本当にできるのかを決めていないことが少なくありません。高すぎる目標は、達成できないたびに自信を削り、副業そのものをやめるきっかけになってしまいます。副業の目標は「結果」と「行動」をセットにし、使える時間から逆算して小さく決める。3か月ごとに振り返り、無理があれば調整する。その仕組みが、副業を長く続けるための土台になります。
「今年は副業で月10万円」と決めて、3か月で手が止まった話
1月のある夜、まなぶは新しい手帳の最初のページに、大きな字でこう書きました。「今年は副業で月10万円!」。副業でWeb記事の校正やリライトを始めて半年。毎月の収入は1万円ほどでしたが、SNSで「副業で月10万円達成」という投稿をいくつも見て、自分もそこを目指そうと決めたのです。
月10万円を稼ぐには、今の10倍の仕事が必要です。まなぶは「平日は毎晩2時間、週末は6時間」と作業時間を決め、受けられる案件を片っ端から引き受けました。最初の2週間は、目標に向かって走っている手応えがありました。手帳には毎日の作業時間を書き込み、「この調子なら夏には月10万円に届くかもしれない」と、計算してはわくわくしていました。
けれど、2月に入ると様子が変わりました。毎晩遅くまで作業を続けたせいで寝不足が続き、本業の会議資料で数字を間違えて、上司に注意されてしまいました。副業の納期にも追われ、記事の確認が雑になって、お客さまから修正の依頼が増えていきました。
3月末、まなぶは手帳を開いて、3か月分の副業の収入を書き出しました。1月が2万円、2月が2万5,000円、3月が1万5,000円。目標の月10万円には、どの月もまったく届いていませんでした。「こんなに頑張ったのに、全然足りない。自分には副業なんて向いていないのかもしれない」。その週末から、まなぶは副業の作業を開くことができなくなりました。
そんなとき、同じ部署の同僚が、副業の目標の立て方を教えてくれました。同僚は、手帳に「3か月で、毎週2本納品する。月2万円を安定させる」とだけ書いているそうです。「最初から大きな数字を目指すと、届かないたびに落ち込んじゃうから。毎週の行動を決めて、月末に振り返るようにしてるんだ」。同僚の収入は、半年かけて少しずつ増えていました。無理のない目標だからこそ、途中でやめずに続けられていたのです。
まなぶは気づきました。自分は「月10万円」という数字だけを決めて、それを毎週の行動に落とし込むことも、自分の時間でできるかを確かめることもしていなかったのです。
副業の目標設定で失敗する原因
結果の数字だけを決めて、行動の目標を決めていない
「月10万円」は結果の目標です。けれど、結果は自分の力だけで決められるものではありません。案件の数やお客さまの都合によっても左右されます。一方で、「毎週2本納品する」「毎週1件、新しい案件に応募する」といった行動の目標は、自分の努力で必ず達成できます。結果の目標と、そこへつながる行動の目標をセットにすることで、毎週の積み重ねに手応えを感じながら進むことができます。たとえ結果の数字が届かなかった月でも、行動の目標を守れていれば、自分の努力をきちんと認めることができます。
他人の数字を、そのまま自分の目標にしている
まなぶの「月10万円」は、SNSで見た他人の成果をそのまま借りてきた数字でした。その人がどんな経験を持ち、どれだけの時間を使っているのかは分かりません。目標の数字は、他人の成果ではなく、今の自分の実績から考えることが大切です。今の収入が月1万円なら、まずは月2万円を安定させるところから始めるほうが、ずっと現実的です。少しずつ上げていけば、その積み重ねが自信にもつながります。
使える時間から逆算していない
まなぶは、目標に合わせて作業時間を決めたため、平日毎晩2時間という無理な計画になってしまいました。その結果、睡眠が削られ、本業にまで影響が出ました。会社員の副業は、本業や生活を守ったうえで続けることが前提です。まず「無理なく使える時間」を決め、その時間でできる量から目標を逆算する順番にすることで、続けられる目標になります。睡眠時間や家族との時間、本業の繁忙期など、削ってはいけない時間を先に決めておくと、無理な計画を立てにくくなります。
途中で振り返る仕組みを作っていない
まなぶが目標とのずれに気づいたのは、3か月がたってからでした。毎月、あるいは毎週振り返る仕組みがあれば、もっと早く計画の無理に気づき、調整できたはずです。月末に、収入・作業時間・行動目標の達成度を手帳に書き出すだけでも、自分のペースが見えてきます。「どの曜日なら作業がはかどるか」「1本にどれくらい時間がかかるか」が分かれば、次の月の計画もずっと立てやすくなります。振り返りは、反省のためではなく、次の1か月をよりよくするための時間です。
届かなかったときの「調整のルール」を決めていない
目標に届かなかったとき、まなぶは「向いていない」と考え、副業そのものから離れてしまいました。けれど、目標に届かないことは、計画を見直すサインにすぎません。あらかじめ「2か月続けて届かなければ目標を下げる」「本業に影響が出たら作業時間を減らす」といった調整のルールを決めておけば、落ち込まずに次の手を打てます。目標は、守るためのものではなく、続けるための道具だと考えましょう。
目標設定で失敗する人と、続けられる人の違い
2つの目標設定の違いは、やる気の大きさではありません。目標を「達成しなければならないノルマ」と考えるか、「続けるための道しるべ」と考えるかの違いです。
副業を長く続けている人は、驚くほど小さな目標から始めていることが多いものです。毎週の行動を決め、確実に積み重ね、手応えを感じたら少しずつ目標を上げていく。その繰り返しが、気づけば大きな成果につながっていきます。
副業の目標を立てるときのチェックリスト
- 1週間で無理なく副業に使える時間を、先に書き出す
- 結果の目標は、今の実績を少し上回る数字にする
- 「毎週○本納品する」のような、行動の目標をセットで決める
- 目標の期間は1年ではなく、まず3か月で区切る
- 月末に、収入・作業時間・行動の達成度を振り返る日を決める
- 届かなかったときや本業に影響が出たときの調整ルールを決めておく
まずは「今週、副業のために必ずやることを1つだけ決める」ことから始めてみてください。大きな目標を掲げる前に、1週間の小さな約束を守る経験を重ねることが、副業を続ける自信になります。その約束を4週間守れたら、次は結果の目標を一段だけ上げてみる。そのくらいのペースで十分です。
副業の目標は、高ければよいというものではありません。自分の時間と実績に合った目標を立て、行動で積み重ね、振り返りながら調整していく。その仕組みがあれば、たとえ思うように進まない月があっても、副業を手放さずに続けていくことができます。
副業の目標を無理なく続けたい人へ
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本業と副業の時間を可視化し、区切りを意識しやすくするタイプです。無理な詰め込みに気づくきっかけにもなります。毎週の行動目標をタスクとして登録し、達成度を振り返りたい人に向いています。
Webライティングスキルアップ講座
SEOライティングの基礎や、クライアントの意図を読み取る力を学べるタイプです。我流での限界を感じている人に向いています。作業の質と速さを高めることで、限られた時間の中でも目標に近づきやすくなります。
まなぶ
みらい副業の目標設定で失敗する人は、他人の成果を見て大きな結果の数字だけを掲げ、自分の時間で本当にできるのかを確かめないまま走り出してしまいがちです。使える時間から逆算して小さな目標を決め、毎週の行動目標をセットにし、月末に振り返って調整する。その仕組みが、副業を途中で投げ出さずに、少しずつ育てていくための近道になります。
副業を始める前に知っておきたい、失敗する人に共通するポイントについては、副業で失敗する人の共通点でもまとめています。あわせて読んでみてください。

