結論

副業コミュニティに入って後悔する人の多くは、「仲間がいれば続けられる」「詳しい人に教えてもらえる」と考えて、何を得るために入るのか、どのくらいの期間でどう使うのかを決めないまま、コミュニティに参加してしまう人です。副業コミュニティは、うまく使えば心強い場所になります。けれど、目的を決めずに入ると、ほかの人の成果と自分を比べ続けて、手を動かす時間がなくなってしまうことがあります。この記事では、まなぶの失敗ストーリーをもとに、副業コミュニティに入って後悔する理由と、コミュニティとの上手な付き合い方を解説します。

1失敗ストーリー

毎晩、ほかの人の成果報告を読んで、自分の手は止まっていた

夜の部屋で、副業コミュニティの通知と講座の資料に囲まれ、手つかずの出品準備を前にため息をつくまなぶのイラスト

副業を始めようと決めたころ、まなぶは、SNSで見かけた月額制の副業コミュニティに入りました。「一人だと続かないかもしれない。同じ目標を持つ仲間がいれば、きっと頑張れる」。そう思ったのです。コミュニティには、チャットの部屋がいくつもあり、毎日のように勉強会の案内や、メンバーの成果報告が流れていました。入った初日、まなぶは「ここにいれば、自分も成長できる」とわくわくしていました。

ところが、しばらくすると、まなぶの気持ちは少しずつ変わっていきました。チャットには、「今月は副業で〇万円達成しました」「初めての案件で高評価をもらいました」という報告が、毎日いくつも投稿されます。まなぶは、まだ一件も仕事を受けていませんでした。ほかの人の成果を読むたびに、「自分は遅れている」と焦るようになっていったのです。

焦ったまなぶは、コミュニティの中で案内される有料の追加講座にも、次々と申し込みました。「資料作成で稼ぐ講座」「プロフィールの書き方講座」「SNS発信講座」。どれも役に立ちそうに見えて、受けないと置いていかれる気がしたのです。気づけば、月額の会費と追加講座で、副業でまだ一円も稼いでいないのに、出ていくお金ばかりが増えていました。

そして、一番の問題は、時間でした。平日の夜は、チャットの投稿を読み、勉強会のアーカイブを見て、講座の課題を進めるだけで終わってしまいます。情報を集めることに追われて、肝心の出品の準備は、3か月たっても一歩も進んでいなかったのです。ある夜、まなぶは、チャットの未読の数字が何百にもなっているのを見て、スマートフォンを置き、ため息をつきました。「自分は、副業をしているんじゃなくて、副業の情報を読んでいるだけだ」。

まなぶは、そこで初めて、自分が何のためにコミュニティに入ったのかを考え直しました。仲間がほしかったのは、続けるためでした。けれど、続ける以前に、まだ始めてさえいなかったのです。たくさんの情報に囲まれて安心していただけで、自分の副業は、入った初日から何も変わっていませんでした。

2原因分析

副業コミュニティに入って後悔する理由

1

入る目的を、決めていない

「なんとなく心強そう」という理由で入ると、コミュニティの中で何をすればよいのかが分かりません。質問できる相手がほしいのか、続ける仲間がほしいのか、特定のスキルを学びたいのか。入る前に目的を一つに決めておくと、必要な情報だけを選んで使えるようになります。目的が決まらないうちは、無料の情報や体験会から試してみるのも一つの方法です。目的が決まっていれば、関係のない部屋の通知を切ることもできます。

2

ほかの人の成果と、自分を比べてしまう

コミュニティには、うまくいった人の報告が集まりやすいものです。うまくいかなかった人は、あまり投稿しません。目に入るのは、ほんの一部の成功だけだと知っておくことが大切です。比べる相手は、ほかのメンバーではなく、先月の自分にしましょう。成果報告を見て焦りを感じたら、しばらく通知を切って、自分の作業に集中する時間をつくるのもおすすめです。

3

追加の講座に、次々とお金を使ってしまう

焦りがあると、「これを受ければ追いつける」と、追加の講座に申し込みたくなります。けれど、まだ一件も仕事を受けていない段階では、何が足りないのかも分かりません。最初の出品をして、実際に困ったことが出てきてから学ぶほうが、お金も時間も無駄になりません。月にいくらまで使うか、上限を決めておきましょう。講座を受けるかどうか迷ったら、「今の自分の困りごとを解決してくれるか」を基準に選ぶと、無駄な出費を防げます。

4

情報を集めることが、目的になってしまう

チャットを読み、勉強会を見ていると、何かをした気持ちになります。けれど、副業の成果は、手を動かした分しか生まれません。「読む時間」と「作業する時間」を分けて決めておくことが大切です。たとえば、チャットを見るのは週に2回、30分だけと決めると、作業の時間を守りやすくなります。作業の時間を先に予定に入れて、残った時間で情報を読む、という順番にするのがコツです。

5

抜けどきを、決めていない

月額制のコミュニティは、なんとなく続けているうちに、会費だけが積み重なっていきます。「3か月たって、目的に近づいていなければ見直す」と、入る前に抜けどきを決めておくと、自分に合わない場所に長くとどまらずにすみます。抜けることは、失敗ではありません。目的を果たしたから抜ける、という前向きな卒業もあります。必要になったら、また入り直せばよいのです。

3図解

副業コミュニティに入って後悔する人と、上手に使える人の違い

⚠ 副業コミュニティに入って後悔する人のパターン
目的を決めずに、「仲間がいれば頑張れる」と入る
↓
ほかの人の成果報告と比べて、焦りが強くなる
↓
追加講座と情報集めに追われ、作業が進まない
↓
お金と時間を使ったのに、副業を始められないまま
◎ 副業コミュニティを上手に使える人のパターン
入る目的を一つに決め、抜けどきも決めておく
↓
読む時間と作業する時間を分け、まずは出品する
↓
実際に困ったことだけを、コミュニティで質問する
↓
必要な情報だけを使い、着実に副業を進められる
4解決策

副業コミュニティに入る前のチェックリスト

副業コミュニティに入る前に、次の項目を確かめてみてください。すでに入っている人は、今の使い方を見直すきっかけにしてみてください。

  • コミュニティに入る目的を、一つに決めた
  • 会費と、追加で使うお金の上限を決めた
  • チャットや勉強会を見る時間を決めた
  • 作業する時間を、先に予定に入れた
  • 比べる相手は、先月の自分にすると決めた
  • 見直す時期(抜けどき)を決めた

まなぶは、そのコミュニティを、いったん抜けることにしました。追加の講座も、まだ受けていないものは見ないことにしました。そして、平日の夜のうち2日を「作業の日」と決め、まずは一つ、資料の手直しのサービスを出品しました。初めての依頼が届いたのは、それからわずか数日後のことでした。3か月かけて読んできた情報よりも、一つの出品のほうが、ずっと多くのことを教えてくれました。「仲間を探す前に、自分の一歩目を踏み出すべきだった」。今のまなぶは、困ったときにだけ、少人数の勉強会に参加して質問をするようにしています。必要なときに、必要な分だけ。それが、まなぶにとってちょうどよい距離でした。

※副業コミュニティの中には、高額な講座や商材への勧誘につながるものもあります。入る前に、会費や追加の費用、退会の方法を必ず確認しましょう。強引な勧誘を受けたり、解約に応じてもらえなかったりした場合は、消費生活センターなどに相談できます。
5おすすめサービス

副業の始め方に迷ったら

副業は、情報を集めるよりも、小さく一歩目を踏み出すことが大切です。学ぶときは、必要なことを必要な分だけ選びましょう。

A
まずは小さく出品したい人向け

自分のスキルや得意が売れる【ココナラ】

実際の需要がある依頼を見ながら、相場感をつかんで出品できるタイプ。情報を集めるより先に、小さく出品して、実際の反応から学びたい人に向いています。

案件を出品してみる

B
必要なことだけを学びたい人向け

マーケティング・集客学習サービス【ストアカ】

単発の講座を選んで受けられるタイプです。月額で続けるのではなく、困ったことが出てきたときに、必要なテーマだけを選んで学びたい人に向いています。

詳細を見てみる

まなぶまなぶ
仲間がほしくて副業コミュニティに入ったのに、ほかの人と比べて焦ってばかりで、3か月たっても出品すらできていませんでした…。
みらいみらい
コミュニティは、目的を決めて使えば心強い場所です。入る前に、目的と、お金と時間の上限、抜けどきを決めておきましょう。
まなぶまなぶ
仲間を探す前に、自分の一歩目を踏み出すことが大事なんですね。

副業コミュニティに入って後悔する原因は、目的を決めずに入り、ほかの人の成果と比べて焦り、追加の講座や情報集めに追われて、手を動かす時間がなくなってしまうことです。入る目的を一つに決め、お金と時間の上限と抜けどきを決め、まずは自分で出品してみる。それだけで、コミュニティは焦りの場所ではなく、心強い相談の場所になります。副業を始めるときに失敗しないための考え方は、副業スタートの失敗から学ぶでまとめています。

副業の始め方については、副業のアカウントを本名で作って失敗した話や転職したばかりで副業を始めるときに失敗しない方法もあわせて読んでみてください。

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