結論

働き方の失敗には、共通する根っこがあります。それは、「なんとかなるだろう」と、働く時間の区切り方や仕事の量を、自分で決めず、周りとも話し合わないまま働いてしまうことです。在宅で終わりの時間を決めない、時短勤務で仕事の量を見直さない、頼まれた残業をすべて引き受ける、準備なく急に休む。どれも、自分とチームのあいだで「どう働くか」を決めていれば防げた失敗です。働き方は「会社が決めるもの」ではなく、「自分とチームで組み立てるもの」です。この記事では、まなぶの振り返りをもとに、つまずきやすい場面を4つに分けて、それぞれ読んでほしい記事を紹介します。

1失敗ストーリー

帰省の帰りの電車で、手帳に書いた4つの場面

11月の連休の帰りの新幹線で、手帳を広げて自分の働き方を振り返るまなぶのイラスト

11月の連休の終わり、まなぶは実家からの帰りの新幹線で、窓の外の景色を眺めていました。車内はすいていて、ゆっくり考えごとをするにはちょうどよい時間でした。行きのサービスエリアで会った高校の先輩のAさんが、「休む前の準備をしていなかったのが、いちばんの失敗だった」と話していたのを思い出していたのです。

思い返すと、まなぶ自身の働き方にも、つまずきがいくつもありました。週2日の在宅の日は、始業ぎりぎりまで寝て、夜遅くまで仕事が終わらなかったこと。6月には、頼まれた仕事に毎回「大丈夫です」と答え続け、自分の企画書がいちばん雑になってしまったこと。同じマンションに住むAさんも、時短勤務を始めたのに仕事の量はそのままで、夜も家でメールを返していたと話していました。

まなぶは手帳を開いて、それぞれの失敗を書き出してみました。すると、どれも「どう働くかを、自分で決めていなかった」ことにつながっていると気づきました。会社の制度があるかどうかではなく、その制度の中で自分がどう働くかを、決めないまま流されていたのです。働き方のつまずきは、在宅で働くとき・働く時間が短くなるとき・仕事を頼まれたとき・休みを取るときの、4つの場面に集まっていたのです。

2場面別の案内

働き方でつまずきやすい4つの場面

1

リモートワークで、在宅で働くとき

よくある失敗は、仕事の始まりと終わりを決めず、自分が何をしているかを周りに伝えないまま、家で働いてしまうことです。生活と仕事の境目がなくなり、働きすぎたり、連絡が止まったりします。始まりと終わりの合図を決め、朝と夕方にやることとやったことを共有するのが基本です。まず今日できるのは、次の在宅の日の終業の時間を決めて、その時間になったらパソコンを閉じると決めることです。この場面でよくあるサインは、「在宅の日のほうが、帰りが遅い日より長く働いている」ことです。在宅の日の終わりに、その日やったことをチャットで3行だけ共有するのも効果的です。

2

時短勤務など、働く時間が短くなるとき

よくある失敗は、働く時間だけを短くして、仕事の量やチームでの受け持ちを決め直さないことです。足りない時間を、昼休みや家で埋めることになってしまいます。時短勤務は、仕事の分け方を決め直すきっかけだと考えましょう。担当の仕事を書き出し、続ける・任せる・やめるに分けて、自分から上司に案を出すのがコツです。まず今日できるのは、今担当している仕事を一覧にしてみることです。この場面でよくあるサインは、「勤務時間が終わったあとに、家でメールを返している」ことです。時間外の連絡を誰が受けるかを、チームで決めておくことも忘れずに。

3

仕事を頼まれて、残業が増えそうなとき

よくある失敗は、断ると評価が下がると思い込み、自分の状況を伝えないまま、頼まれた仕事をすべて引き受けてしまうことです。断ることは、仕事を投げ出すことではなく、責任を持てる量を守ることです。頼まれたら、まず自分の仕事と締め切りを一言伝え、引き受ける条件を出してみましょう。まず今日できるのは、次に仕事を頼まれたときの一言目、「今、○○の締め切りがあるのですが、急ぎですか」を決めておくことです。この場面でよくあるサインは、「遅い時間まで残る日が、1週間以上続いている」ことです。仕事が重なったときは、上司に優先順位を相談するのが近道です。

4

有給休暇を、取るとき

よくある失敗は、「落ち着いたら」と休みを後回しにし、引き継ぎや連絡の決まりを決めないまま、急に休んでしまうことです。有給休暇は、先に予定を入れて、準備してから取るものです。休む1〜2週間前に、休み中に必要な情報をまとめて引き継ぎ、連絡の決まりを伝えておきましょう。まず今日できるのは、この先3か月の中で休みたい日を1日決めて、予定に入れることです。この場面でよくあるサインは、「毎年、有給休暇がたくさん残っている」ことです。休みを取りやすくすることは、ふだんの仕事の抱えこみを見直すことにもつながります。

3図解

なんとなく働く人と、働き方を組み立てる人の違い

⚠ 働き方で失敗する人のパターン
在宅の日も、時短の日も、時間の区切りを決めずに働く
↓
頼まれた仕事は、状況を伝えずにすべて引き受ける
↓
休みは後回しにし、準備なく急に休む
↓
働きすぎや抱えこみが続き、自分もチームも疲れてしまう
◎ 働き方を上手に組み立てる人のパターン
働く時間の始まりと終わり、仕事の量を自分で決める
↓
状況を周りに伝え、引き受け方や受け持ちを話し合う
↓
休みは先に予定に入れ、準備してから取る
↓
無理なく働き続けられ、チームとも気持ちよく協力できる
4解決策

今の自分がどの場面にいるかを確かめるチェックリスト

当てはまる項目が多い場面ほど、働き方を少し組み立て直す効果が大きい場面です。いくつ当てはまっても、落ち込む必要はありません。どれも、決め方を少し変えるだけで防げるものばかりです。気になる場面の記事から読んでみてください。

  • 在宅の日に、終わりの時間を決めずに働いている(場面1)
  • 在宅の日に、自分が何をしているかを周りに伝えていない(場面1)
  • 働く時間が短くなったのに、仕事の量はそのままだ(場面2)
  • チームでの受け持ちを、話し合ったことがない(場面2)
  • 頼まれた仕事に、つい「大丈夫です」と答えてしまう(場面3)
  • 有給休暇を、毎年たくさん残している(場面4)
  • 休むときに、引き継ぎや連絡の決まりを決めていない(場面4)

4つの場面は、どれも「どう働くかを、自分とチームで決める」ことでつながっています。働き方を整えることは、楽をすることではなく、長く働き続けるための準備です。どの場面でも、まずは「今の自分は、どんな働き方をしているか」を書き出してみることから始まります。書き出してみると、自分では当たり前だと思っていた働き方の中に、少しずつ無理が積み重なっていたことに気づけるはずです。まなぶも、帰りの新幹線の中で、次の在宅の日の終わりの時間と、年末に休む日を手帳に書きこみました。小さな区切りを一つ決めるだけで、毎日の働き方は少しずつ変わっていきます。その小さな変化が、チームの働き方を見直すきっかけになることもあります。

5おすすめサービス

仕事の失敗を減らすために

働き方を組み立てるには、自分の仕事と時間を見える化することと、チームでの共有のしかたを整えることが役立ちます。

A
時間管理を効率化したい人向け

タイムマネジメント・スケジュール管理ツール【todoist】

仕事のやることと期限、休みの予定を一覧にできるタイプです。働く時間の区切りや、休む前の準備も「やること」として書き込んでおけば、働きすぎや準備のもれに早く気づけます。

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B
業務プロセスから見直したい人向け

業務プロセス整理・DX相談サービス【Chatwork DX相談窓口】

チームの仕事の流れや、情報共有のしかたを整理することから支援してくれるタイプです。在宅勤務や時短勤務、休みの取り方がまざるチームで、仕事が一人に集まりすぎない仕組みを考えるきっかけになります。

相談してみる

まなぶまなぶ
在宅の日も、残業も、休みも、どう働くかを自分で決めないまま、なんとかなると思っていました…。
みらいみらい
働き方は、会社が決めるものではなく、自分とチームで組み立てるものです。在宅のとき、時間が短くなるとき、仕事を頼まれたとき、休みを取るとき。場面ごとに、区切りと伝え方を決めておきましょう。
まなぶまなぶ
まずは、次の在宅の日の終わりの時間を決めるところから始めます。

働き方の失敗の根っこは、働く時間の区切り方や仕事の量を、自分で決めず、周りとも話し合わないまま働いてしまうことです。在宅では合図と共有を、時短では仕事の分け方を、頼まれたときは引き受ける条件を、休むときは先の予定と準備を。働き方の記事は、働き方の記事一覧からすべて読むことができます。

仕事の進め方や報連相、評価など、仕事のほかの場面の失敗もあわせて知りたいときは、仕事で失敗する人の特徴7選も読んでみてください。

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