結論

副業のメルマガ配信で失敗する人の多くは、「登録してくれた人には、どんどん案内を送ればいい」と考えて、配信の仕組みや頻度、読者との約束を決めないまま、自分の宣伝ばかりを送ってしまう人です。メルマガは、SNSよりも読者に直接届き、副業の仕事につなげやすい発信の方法です。けれど、メールアドレスを預けてくれた読者は、あなたを信頼して「届いてもいい」と許してくれた人です。この記事では、まなぶの失敗ストーリーをもとに、副業のメルマガ配信で失敗しない方法を解説します。

1失敗ストーリー

全員のアドレスが見える状態で、一斉にメールを送ってしまった

昼休みの会社の休憩スペースで、メルマガの登録者の一覧を見つめて落ち込むまなぶのイラスト

SNSの発信で、「フォロワーを増やしても、依頼につながる受け皿がない」と気づいたまなぶは、次の一歩として、メルマガを始めることにしました。SNSのプロフィールに登録の案内を載せ、「資料づくりのコツを、週に1回お届けします」と書きました。少しずつ登録者が増え、3か月で300人ほどになったとき、まなぶは「これで仕事の依頼が増えるはずだ」と期待していました。

ところが、ここからまなぶの失敗が始まりました。依頼を増やしたい気持ちが先に立ち、まなぶは、週1回の約束を守らず、ほとんど毎日メールを送るようになりました。その中身も、資料づくりのコツではなく、「資料作成のご依頼受付中です」「今月はあと2枠です」という、自分のサービスの案内ばかり。2か月で、登録者の3分の1近くが、配信を止めてしまったのです。肝心の依頼は、ほとんど増えませんでした。それでもまなぶは、「もっと案内を送れば、きっと誰かが頼んでくれる」と、送る回数をさらに増やしていきました。

そして、ある夜、もっと大きな失敗をしてしまいました。配信のための専用のサービスを使わず、ふだん使っているメールのソフトで、登録者にまとめてメールを送っていたまなぶは、その日、急いでいて、全員のアドレスを「宛先」の欄に入れたまま送信してしまったのです。300人近い登録者のメールアドレスが、受け取った全員に見える状態になっていました。

翌朝、何通もの問い合わせが届いていました。「ほかの人のアドレスが見えています」「自分のアドレスも、ほかの人に見えているということですか」。まなぶは、登録者全員におわびのメールを送り、アドレスが見えてしまったメールの削除をお願いしました。配信を止めた人は、さらに増えました。中には、「安心して登録できるところだと思っていたのに残念です」という返信もありました。メールアドレスという大切な情報を預かっていた重さを、まなぶはそのとき初めて感じました。

まなぶは、その日の昼休み、会社の休憩スペースで、登録者の一覧の画面をぼんやりと見つめていました。仕事につなげたい気持ちばかりで、読者が何のために登録してくれたのかも、預かった情報をどう守るのかも、考えていなかったのです。登録してくれた300人は、「資料づくりのコツを知りたい」と思って、アドレスを預けてくれた人たちでした。

2解決策

副業のメルマガ配信で失敗しない方法

1

配信には、専用の仕組みを使う

ふだんのメールのソフトで一斉に送ると、アドレスの入れ間違いなど、思わぬ事故が起きやすくなります。メルマガの配信には、登録や配信の停止を自動で受け付けられる、専用の仕組みを使うようにしましょう。読者のアドレスがほかの人に見えることもなく、配信の停止の手続きも、読者が自分でできるようになります。登録者が少ないうちから専用の仕組みに慣れておけば、人数が増えても慌てずにすみます。

2

登録のときの約束を守る

「週に1回」「資料づくりのコツを届ける」など、登録のときに伝えた内容は、読者との約束です。約束と違う頻度や中身で送ると、読者は「こんなはずじゃなかった」と感じて離れていきます。頻度や内容を変えるときは、事前に読者に伝えるようにしましょう。配信する曜日や時間をそろえておくと、読者も「そろそろ届くころだ」と楽しみにしてくれるようになります。

3

役に立つ情報と、案内の割合を決める

メルマガは、仕事の依頼につなげる場所でもあります。けれど、毎回が宣伝では、読者は読む理由を失います。「4回に1回だけ、自分のサービスを案内する」など、役に立つ情報と案内の割合を決めておくと、読者に信頼されながら、仕事の案内もできます。役に立つ情報を続けることが、結果として依頼につながる近道になります。案内を送るときも、「どんな人の、どんな困りごとを解決できるのか」を具体的に書くと、読者が自分ごととして受け取りやすくなります。

4

送り主と、配信の止め方をはっきり書く

メールでの宣伝や案内には、法律で決まりがあります。登録してくれた人にだけ送ること、送り主が誰なのか、配信を止めたいときにどうすればよいのかを、メールの中で分かるようにしておくことが大切です。決まりの細かい内容は、配信を始める前に確かめておきましょう。配信を止める方法が分かりやすいことは、読者の安心にもつながります。

5

読者の反応を見て、配信を見直す

どのメールがよく開かれたのか、どの回のあとに配信の停止が増えたのかを見ていないと、同じ失敗をくり返してしまいます。月に一度、よく読まれた回と、配信の停止が増えた回を見比べるようにしましょう。返信や感想を送ってもらえるようにしておくと、読者が本当に知りたいことも分かってきます。届いた質問を、次のメールのテーマにするのもおすすめです。

3図解

メルマガ配信で失敗する流れと、信頼を育てる流れの違い

⚠ 副業のメルマガ配信で失敗するパターン
ふだんのメールのソフトで、一斉にメールを送る
↓
約束を守らず、毎日のように宣伝ばかりを送る
↓
アドレスの入れ間違いで、読者の情報が見えてしまう
↓
読者の信頼を失い、配信を止める人が増えていく
◎ 副業のメルマガで信頼を育てるパターン
専用の仕組みで、安全に配信する
↓
登録のときの約束を守り、役に立つ情報を中心に送る
↓
反応を見ながら、案内の割合と中身を見直す
↓
読者に信頼され、自然に仕事の依頼につながる
4チェックリスト

メルマガを始める前のチェックリスト

メルマガは、読者から大切な情報を預かる発信の方法です。最初の一通を送る前に、次の項目を確かめてみてください。

  • 配信には、専用の仕組みを使うと決めた
  • 登録のときに、頻度と内容をはっきり伝えた
  • 役に立つ情報と、案内の割合を決めた
  • 送り主と、配信の止め方をメールに書いた
  • メールでの宣伝や案内の決まりを確かめた
  • 反応を見直す日を、月に一度決めた

まなぶは、配信を専用の仕組みに切り替え、あらためて登録の案内を書き直しました。送る前には、テスト用に自分あてに一度送って、内容を確かめるようにしています。「毎週月曜日に、資料づくりのコツを一つお届けします。月に一度だけ、資料作成のご依頼の案内をお送りします」。登録者の数は、一時は200人を下回りましたが、半年ほどで元の数に戻りました。そして、月に一度の案内のメールから、以前よりも多くの依頼が届くようになりました。「読者との約束を守ることが、いちばんの営業なんだ」と、まなぶは感じています。

※メールでの宣伝や案内の配信には、受け取る人の同意や、送り主の表示、配信を止める方法の記載などについて、法律で決まりがあります。具体的な内容は、配信を始める前に確認してください。また、預かったメールアドレスなどの個人情報は、慎重に管理しましょう。
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まなぶまなぶ
メルマガで宣伝ばかり送っていたら、登録者がどんどん減って、しかも全員のアドレスが見える状態で送ってしまったんです…。
みらいみらい
メルマガの読者は、あなたを信頼して登録してくれた人です。専用の仕組みで安全に送り、登録のときの約束を守りましょう。
まなぶまなぶ
読者との約束を守ることが、いちばんの営業なんですね。

副業のメルマガ配信で失敗する原因は、配信の仕組みや読者との約束を決めないまま、自分の宣伝ばかりを送り、預かった情報の扱いにも気を配らないことです。専用の仕組みを使い、登録のときの約束を守り、役に立つ情報を中心に送る。それだけで、メルマガは、読者に信頼されながら仕事につなげる発信になります。発信・物販の副業で失敗しないための考え方は、発信・物販の副業の失敗から学ぶでまとめています。

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