海外から仕入れて売る副業で失敗した話
海外から仕入れて売る副業で失敗する人の多くは、「海外の通販サイトなら安く仕入れられる」「国内で売れば差額がもうけになる」と考えて、送料や税金などを含めた総額、届くまでの日数、国内で売るときの決まりを確かめないまま、まとめて仕入れてしまう人です。海外からの仕入れは、うまくいけば利益の大きい物販の方法です。けれど、仕入れ値の安さだけを見ていると、もうけはあっという間に消えてしまいます。この記事では、まなぶが聞いたAさんの失敗ストーリーをもとに、海外から仕入れて売る副業で失敗した原因と、仕入れる前に確かめたいことを解説します。
200個のデスクライトが、部屋の隅で箱のまま積み上がった
この話は、まなぶが住んでいるマンションの同じ階に住む、Aさんから聞いたものです。土曜日の朝、駐輪場で自転車の空気を入れていたとき、まなぶが「Aさん、最近よく大きな荷物が届いていますね」と声をかけると、Aさんは少し気まずそうに笑って、「あれね、副業の在庫なんだよ。それが、なかなか減らなくてね」と話してくれました。
Aさんは、自動車部品のメーカーで品質管理の仕事をしている40代の男性です。去年の秋、副業として物販を始めようと、海外の通販サイトを眺めていたAさんは、おしゃれなデスクライトを見つけました。国内の通販サイトでは似た商品が数千円で売られているのに、海外のサイトでは、その何分の一かの値段です。「これなら、1個売るたびに、かなりのもうけになる」。Aさんは、まとめて買えばさらに安くなると知り、思い切って200個を注文しました。国内での販売の決まりや、届くまでの日数については、とくに調べませんでした。
ところが、計算どおりにはいきませんでした。まず、商品はなかなか届きませんでした。注文から1か月以上たって、ようやく大きな箱がいくつも届いたときには、売るつもりだった年末の時期は過ぎていました。さらに、海外からの送料や税金、支払いの手数料が、思っていたよりずっと高くかかっていたことが分かりました。それらを足すと、1個あたりのもうけは、ほとんど残らない計算だったのです。
問題は、それだけではありませんでした。箱を開けて確かめると、明かりがつかないものや、部品の欠けたものが、全体の1割ほどまじっていました。そして、販売を始めようとしたとき、Aさんは、電気を使う製品には、国内で売るときに確かめなければならない決まりがあることを知りました。自分が仕入れたライトがその決まりを満たしているのか、Aさんには分かりませんでした。品質管理の仕事をしているのに、自分の商品の確認は、何もしていなかったのです。
結局、Aさんは販売を見合わせることにしました。部屋の隅には、今も、箱のままのデスクライトが積み上がっているそうです。「安く仕入れることばかり考えて、売るまでに何が必要かを、何も調べていなかったんだよね」。Aさんは、自転車のハンドルに手を置いたまま、ため息をつきました。仕入れにかかったお金は、ボーナスのほとんどだったそうです。
海外から仕入れて売る副業で失敗した原因
仕入れ値だけで、もうけを計算していた
海外からの仕入れでは、商品の値段のほかに、送料、税金、支払いの手数料、国内での発送の費用、販売サイトの手数料などがかかります。仕入れ値だけで計算すると、実際に手元に残るお金は、思っているよりずっと少なくなります。仕入れる前に、すべての費用を足した「1個あたりの総額」と、売れたときに残るお金を、数字で確かめておきましょう。為替の変動で、注文したときと支払うときの金額が変わることもあるため、少し余裕を持って計算しておくと安心です。
いきなり、まとめて仕入れていた
まとめて買うと安くなるのは事実です。けれど、売れるかどうか分からないうちに大量に仕入れると、売れ残ったときの負担が大きくなります。最初は少ない数だけ仕入れて、品質や届くまでの日数、実際に売れるかどうかを確かめるようにしましょう。売れることが分かってから、仕入れる数を増やしても遅くはありません。在庫を置く場所が自宅にあるかも、あわせて考えておきましょう。
国内で売るときの決まりを、調べていなかった
商品によっては、国内で売るときに、決まった基準を満たしているか、決まった表示があるかなどを確かめる必要があります。電気を使う製品や、口に入れる物、肌にふれる物などは、とくに注意が必要です。仕入れる前に、その商品を国内で売ってよいのか、何を確かめる必要があるのかを調べることが大切です。分からないときは、仕入れる前に、専門の窓口に相談しましょう。
届くまでの日数を、計算に入れていなかった
海外からの荷物は、国内の通販よりも届くまでに時間がかかり、時期によってはさらに遅れることもあります。売りたい時期から逆算して、余裕を持って注文することが大切です。季節の商品やイベントに合わせた商品は、とくに早めに準備しましょう。届くまでの日数は、最初に少ない数を試すときに、実際に確かめておくのが確実です。
不良品や返品への対応を、考えていなかった
海外から仕入れた商品には、国内の商品よりも、不良品がまじっていることがあります。届いた商品をすべて確かめる時間と、不良品が出たときの対応を、最初から考えておきましょう。お客さまからの返品や問い合わせにどう応えるかも、売り始める前に決めておくと安心です。不良品の割合も、総額の計算に入れておきましょう。
海外からの仕入れで失敗する流れと、うまくいく流れの違い
海外から仕入れる前のチェックリスト
海外からの仕入れは、事前の確認で、失敗のほとんどを防ぐことができます。注文する前に、次の項目を確かめてみてください。
- 送料・税金・手数料を足した1個あたりの総額を計算した
- 売れたときに手元に残るお金を計算した
- 国内で売るときの決まりがある商品かを調べた
- 届くまでの日数と、売りたい時期を確かめた
- 最初は少ない数で試すと決めた
- 不良品や返品への対応を決めた
Aさんは今、専門の窓口に相談しながら、仕入れたライトを売るために何が必要かを一つずつ確かめているそうです。次に仕入れるときは、電気を使わない雑貨を、まずは10個だけ試すつもりだと言います。売る時期も、半年先から逆算して決めるそうです。「品質管理の仕事で毎日やっていることを、自分の副業でもやればよかったんだよ」。Aさんは、仕事で使っている確認の手順を、副業用のノートに書き写し始めたそうです。
発信・物販の副業を始めるなら
海外からの仕入れで失敗しないためには、売れるかどうかを数字で確かめることと、利益やお金の扱いを相談できる先を持っておくことが大切です。
せどり・転売リサーチツール【SellerSprite(セラースプライト)】
商品の相場や販売履歴を効率よく調べられるタイプです。仕入れる前に、似た商品がいくらで、どのくらい売れているのかを確かめることで、まとめて仕入れて売れ残る失敗を防ぎやすくなります。
副業向け確定申告・税務相談サービス【リベ大税理士法人】
利益が出た場合の確定申告や、経費の扱いについて相談できるタイプです。仕入れや送料、手数料などの費用を正しく記録できると、手元に残る利益の見え方も変わってきます。
まなぶ
みらい
まなぶ海外から仕入れて売る副業で失敗する原因は、仕入れ値の安さだけを見て、総額や届くまでの日数、国内で売るときの決まりを確かめないまま、まとめて仕入れてしまうことです。総額を計算し、決まりを調べ、少ない数で試してから増やす。それだけで、海外からの仕入れは、着実に利益を残せる物販の方法になります。発信・物販の副業で失敗しないための考え方は、発信・物販の副業の失敗から学ぶでまとめています。
発信・物販の副業については、音声配信の副業で失敗する人の特徴5選や複数のサイトで同時に販売して後悔する理由もあわせて読んでみてください。

