結論

副業のSNS発信で失敗する人の多くは、フォロワーの数を増やすことが目的になり、「発信を見た人に、次に何をしてもらうか」を決めていない人です。数字は伸びても、仕事の依頼や売上にはつながらず、気づけば毎日の発信と反応のチェックに時間だけを取られてしまいます。SNS発信は、数を集める場所ではなく、信頼を積み重ねる場所です。この記事では、まなぶの失敗ストーリーをもとに、副業のSNS発信で失敗する人の特徴5つと、発信を副業の成果につなげるための考え方を解説します。

1失敗ストーリー

フォロワーは2,000人、依頼はゼロだった

会社の休憩スペースの自動販売機の前で、同僚にスマホを見せられ、自分のSNSの投稿だと気づかれて固まるまなぶのイラスト

資料作成の副業を続けて3年目。まなぶは、取引先を自分で増やしたいと考え、SNSで発信を始めました。テーマは「伝わる資料の作り方」です。最初の1か月はフォロワーが30人ほどで、投稿への反応もほとんどありませんでした。

焦ったまなぶは、伸びているアカウントの投稿をまねすることにしました。「資料作りで残業する人は、今すぐやめるべき3つのこと」「上司に一発で通る資料、通らない資料」。強い言い切りの投稿を1日に3本。人気の投稿に引用で意見を書き込むと、反応が一気に増えました。半年後、フォロワーは2,000人を超えていました。

ところが、副業の依頼は一件も来ません。プロフィールには「資料作成が得意な会社員」とだけ書き、どんな仕事を、いくらで、どこから頼めるのかは、どこにも載せていませんでした。届くのは、投稿への反論や、知らないアカウントからの売り込みのメッセージばかりです。

そしてある日の昼休み、会社の休憩スペースで同僚にスマホを見せられました。「これ、まなぶさんだよね? 昨日の会議の話、書いてあったけど」。前日に投稿した「今日の会議資料、上司の修正で全部やり直し」という一文から、同じ部署の人にはすぐに分かってしまったのです。午後、まなぶは上司に呼ばれ、「副業は認めているけど、会社のことは書かないでほしい」と静かに言われました。

その夜、スマホの利用時間を確かめると、1日平均4時間を超えていました。そのほとんどが、投稿を考え、反応を確かめ、通知を開く時間です。フォロワーを増やすために使った半年間で、副業の仕事は増えるどころか減っていました。まなぶは、発信の目的そのものを見失っていたことに気づきました。

2原因分析

副業のSNS発信で失敗する人の特徴5選

1

フォロワーの数を目的にしている

フォロワーの数は、目に見えて分かりやすいため、つい目標にしてしまいます。しかし、副業として発信するなら、本当の目的は「仕事の依頼」や「商品の購入」につながることです。1万人に流し読みされるより、100人に「この人に頼みたい」と思ってもらうほうが、副業の成果に近いことも少なくありません。数字を見るなら、フォロワー数よりも、プロフィールを見てもらえた数や、問い合わせの数を確かめるほうが役に立ちます。

2

反応のよい話題に流されている

強い言い切りや、誰かへの反論は、反応が集まりやすい投稿です。しかし、反応の多さを追いかけるうちに、本来伝えたかったことから少しずつずれていきます。集まるのは、自分の仕事に興味がある人ではなく、刺激的な言葉に反応する人になりがちです。言い争いに巻き込まれれば、時間も気力も削られます。「この投稿を見た人が、自分に仕事を頼みたくなるか」を、投稿する前の基準にしましょう。

3

発信の先の「受け皿」を用意していない

投稿を見て興味を持った人が、次に何をすればいいのかが分からなければ、そこで終わってしまいます。どんな仕事を受けているのか、料金の目安、実績、問い合わせの方法。プロフィールや固定の投稿に、仕事の窓口をはっきり書いておくことが大切です。スキルを伝わる形でまとめる考え方は、スキルを売る副業の失敗から学ぶで紹介しています。

4

本業の会社や取引先のことを不用意に書いている

日々の出来事を書くつもりでも、会社の会議や取引先とのやり取りは、読む人が読めばすぐに分かります。会社の情報を外に出してしまえば、信用を失うだけでなく、就業規則の問題になることもあります。また、副業の取引先から頼まれた仕事の中身も、許可なく書くことはできません。会社に副業が知られて困った話は、副業がバレて後悔する理由で紹介しています。「誰が読んでも困らない内容か」を、投稿の前に一度だけ確かめる習慣をつけましょう。

5

SNSに使う時間を決めていない

SNSは、投稿を考える時間よりも、反応を確かめる時間のほうが長くなりがちです。通知が来るたびに開き、ほかの人の投稿を眺めているうちに、副業の作業や睡眠の時間が削られていきます。発信のための時間が、肝心の仕事の時間を食いつぶしてしまうのでは本末転倒です。投稿は決まった時間にまとめて作り、反応を見るのは1日1〜2回と決めるだけでも、使う時間は大きく変わります。

3図解

SNS発信で失敗する人と、成果につなげられる人の違い

⚠ 副業のSNS発信で失敗する人のパターン
フォロワーを増やすために、反応のよい強い言葉の投稿を増やす
↓
仕事の窓口を用意しないまま、毎日の投稿と通知に追われる
↓
身近な出来事を書くうちに、会社や取引先のことまで書いてしまう
↓
数字は伸びても依頼はなく、時間と信用だけを失う
◎ SNS発信を成果につなげられる人のパターン
「誰に、何を頼まれたいか」を決めてから発信する
↓
プロフィールに仕事の内容・実績・問い合わせ方法を書いておく
↓
投稿の時間を決め、問い合わせの数で手応えを確かめる
↓
少ないフォロワーでも、信頼が依頼につながっていく
4解決策

副業のSNS発信を始める前のチェックリスト

SNS発信は、始めるのは簡単でも、目的を決めずに続けると迷子になりやすいものです。発信を始める前、あるいは見直すときに、次の項目を確認してみてください。

  • 発信の目的を「フォロワー数」ではなく「依頼・購入につながること」にしている
  • 届けたい相手を「どんな悩みを持つ、どんな人か」まで決めている
  • プロフィールに、受けている仕事・実績・問い合わせ方法を書いている
  • 会社や取引先の情報を書いていないか、投稿前に確かめている
  • 投稿を作る時間と、反応を確かめる回数を決めている
  • 月に一度、フォロワー数ではなく問い合わせの数を振り返っている

まなぶはその後、会社の出来事を書いた投稿をすべて消し、強い言い切りの投稿もやめました。代わりに、「中小企業の営業資料を、1枚目で伝わる形に直します」とプロフィールに書き、料金の目安と問い合わせ先を固定の投稿にまとめました。投稿は、週3回、自分が手直しした資料の「直す前と後」の考え方を、取引先の名前や中身が分からない形で紹介するだけにしました。

フォロワーの増え方はゆっくりになり、しばらくは減ることもありました。それでも3か月後、初めて「この投稿のような資料をお願いしたい」という問い合わせが届きました。数は少なくても、自分の仕事に興味を持ってくれる人に届いていれば、発信は副業の力になります。発信を続けるうえでの考え方は、YouTube副業で失敗する人の特徴5選も参考になります。

※企業から報酬や商品を受け取って紹介する投稿は、広告であることが分かるように表示する必要があります(いわゆるステルスマーケティングの規制)。副業で紹介の依頼を受けるときは、表示のしかたを事前に確認しておきましょう。
5おすすめサービス

SNS発信を副業の成果につなげるために

発信を成果につなげるには、使う時間の管理と、届け方の基本を知ることの両方が大切です。

A
時間管理を効率化したい人向け

タイムマネジメント・スケジュール管理ツール【todoist】

本業と副業の時間を可視化し、区切りを意識しやすくするタイプです。投稿を作る時間や、反応を確かめる時間をあらかじめ予定に入れておけば、SNSに張りつく時間を減らせます。時間の使い方を数字で見ることで、感覚とのズレにも気づきやすくなります。

詳細を見てみる

B
集客・マーケティングを学びたい人向け

マーケティング・集客学習サービス【ストアカ】

需要調査の方法や発信の仕方を体系的に学べるタイプです。誰に何を届けるかの決め方や、発信から問い合わせにつなげる考え方を、実践的に学べます。同じ悩みを持つ受講者の事例から、ヒントを得られることもあります。

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まなぶまなぶ
フォロワーは2,000人になったのに、依頼はゼロ。会社のことまで書いて、上司に注意されました…。
みらいみらい
副業の発信は、数を集めるより、頼みたいと思ってもらうことが大切です。仕事の窓口を用意して、会社のことは書かない。時間も決めておきましょう。
まなぶまなぶ
プロフィールを書き直して、投稿は週3回にします。数より、問い合わせを見ていきます!

副業のSNS発信で失敗しないために大切なのは、フォロワーの数ではなく、発信の先にある「依頼」や「購入」を目的にすることです。届けたい相手を決め、仕事の窓口を用意し、会社や取引先の情報は書かず、使う時間を決める。それだけで、発信は副業を支える力に変わります。発信・物販の副業で失敗しないための考え方は、発信・物販の副業の失敗から学ぶでまとめています。

副業そのもので失敗しないためのポイントは、副業で失敗する人の共通点もあわせて読んでみてください。

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