SNSのPR案件を受けて後悔する理由
SNSのPR案件を受けて後悔する人の多くは、「企業から声がかかった」「商品ももらえて報酬も出る」とうれしくなって、自分の発信のテーマに合うか、投稿の本数や表現の指定などの条件はどうかを確かめないまま、引き受けてしまう人です。PR案件は、発信を続けてきた人にとって、収入につながるチャンスの一つです。けれど、フォロワーがあなたをフォローしているのは、あなたの発信を信頼しているからです。この記事では、まなぶの失敗ストーリーをもとに、SNSのPR案件を受けて後悔する理由と、PR案件を受ける前に確かめたいことを解説します。
資料づくりのアカウントで、コーヒーメーカーを紹介し続けた3か月
SNSで資料づくりのコツを発信し続けて、フォロワーが少しずつ増えてきたころ、まなぶのもとに一通のメッセージが届きました。家電メーカーの販売を手伝う会社からで、「新しい家庭用のコーヒーメーカーを紹介してもらえませんか。商品を差し上げたうえで、報酬もお支払いします」という内容でした。「企業から声がかかるなんて、自分の発信が認められたんだ」。まなぶはうれしくなり、その日のうちに引き受けると返事をしました。
届いた条件の文章は長く、まなぶは報酬の金額だけを確かめて、あとはざっと目を通しただけでした。「せっかくのチャンスだから、細かいことは気にしなくていい」と思っていたのです。そこには、「3か月間、月4回の投稿」「投稿の前に文章を確認させてもらうこと」「指定の言い回しを必ず入れること」「投稿は契約期間が終わっても削除しないこと」などが書かれていました。
最初の投稿には、広告であることもきちんと書きました。けれど、反応はいつもとまったく違いました。「資料づくりの話が好きでフォローしていたのに」「急に宣伝ばかりになった」。コメント欄には戸惑いの声が並び、3か月の間に、フォロワーは少しずつ減っていったのです。
まなぶ自身も、苦しくなっていきました。本当は、コーヒーは朝に一杯飲むくらいで、くわしいわけではありません。それでも、指定の言い回しを入れ、「毎朝の楽しみになりました」と書かなければなりませんでした。投稿の文章は、何度も確認で直されました。本業の繁忙期にも、月4回の締め切りは待ってくれません。夜中に、コーヒーメーカーの写真を撮り直したこともありました。好きで続けていたはずの発信が、いつの間にか、こなさなければならない仕事に変わっていました。
3か月が終わったとき、まなぶの手元に残ったのは、少しの報酬とコーヒーメーカー、そして、減ってしまったフォロワーでした。「せっかく積み上げてきた信頼を、自分で切り売りしていたのかもしれない」。まなぶは、資料づくりの投稿の間に並ぶ、コーヒーメーカーの写真を見返しながら、そう思いました。
SNSのPR案件を受けて後悔する理由
自分の発信のテーマと、合っていない
フォロワーは、あなたの発信のテーマに興味があってフォローしています。テーマと関係のない商品を紹介すると、フォロワーは「何のアカウントなのか」が分からなくなります。PR案件を受けるときは、まず「この商品は、自分のフォロワーの役に立つか」を考えましょう。テーマに合わない案件は、報酬が良くても断る勇気が大切です。一度でも合わない紹介が続くと、ふだんの投稿まで「宣伝なのでは」と疑われやすくなります。
条件の文章を、よく読んでいない
PR案件の条件には、投稿の本数や期間、事前の確認、表現の指定、投稿を消せるかどうかなど、大切なことが書かれています。報酬の金額だけを見て引き受けると、あとから思った以上の縛りに苦しむことになります。分からない言葉や、守れそうにない条件があれば、引き受ける前に相手に確かめましょう。条件を交渉できる場合もあります。「投稿は月2回まで」など、自分が守れる形を提案してみるのも一つの方法です。
正直な感想を、書けなくなる
指定の言い回しや、事前の確認で、自分の言葉で書けなくなることがあります。けれど、実際に使っていない良さを書いたり、思ってもいない感想を書いたりすると、フォロワーにはどこか伝わってしまいます。自分で使ってみて、正直な感想を書ける商品だけを紹介すると決めておきましょう。表現の指定がどこまであるのかも、事前に確かめておくことが大切です。
投稿の締め切りが、本業の負担になる
PR案件には、決まった日までに投稿する締め切りがあることがほとんどです。本業の繁忙期と重なると、睡眠や休みの時間を削ることになります。引き受ける前に、本業の予定と照らし合わせて、無理なく守れる本数かを確かめましょう。期間の長い案件ほど、慎重に考える必要があります。締め切りの前の週には、下書きを用意しておくと安心です。
受け取ったお金や商品の扱いを、考えていない
PR案件では、報酬だけでなく、商品の提供を受けることもあります。受け取った報酬や商品は、副業の収入として扱われる場合があるため、記録をつけておくことが大切です。あとから慌てないように、受け取った日や内容を残しておき、分からないことは専門家に確かめましょう。受け取った商品をあとで手放すときの扱いも、あわせて確かめておくと安心です。
PR案件で後悔する人と、上手に付き合える人の違い
PR案件を受ける前のチェックリスト
PR案件は、選び方しだいで、フォロワーにも自分にも良い仕事になります。引き受ける前に、次の項目を確かめてみてください。
- 自分の発信のテーマと、フォロワーの役に立つかを考えた
- 投稿の本数と期間を確かめた
- 事前の確認や、表現の指定がどこまであるかを確かめた
- 契約が終わったあとの投稿の扱いを確かめた
- 本業の予定と照らし合わせて、無理がないか確かめた
- 広告であることを、分かりやすく表示すると決めた
まなぶは、それからPR案件の基準を決めました。「資料づくりや仕事の効率に関わる商品で、実際に使ってみて良いと思えたものだけ。投稿は月1回まで」。その後に届いたいくつかの声かけは、丁寧にお断りしました。報酬が大きいものもありましたが、迷いはありませんでした。半年ほどして、資料づくりに使える文房具の紹介の依頼が届いたときは、試してから引き受けました。その投稿には、「ちょうど探していました」というコメントがいくつも届きました。まなぶは、フォロワーの役に立つ紹介とは何かを、ようやく分かった気がしました。
発信・物販の副業を始めるなら
PR案件を無理なく続けるには、本業と発信の予定を見える形にすることと、受け取ったお金の扱いを確かめておくことが大切です。
タイムマネジメント・スケジュール管理ツール【todoist】
本業と副業の予定を、締め切りも含めて見える形にできるタイプです。PR案件の投稿日と、本業の繁忙期が重なっていないかを、引き受ける前に確かめるのに役立ちます。
副業向け確定申告・税務相談サービス【リベ大税理士法人】
副業の収入の扱いや、確定申告について相談できるタイプです。PR案件で受け取った報酬や商品をどう記録し、どう申告すればよいのか迷ったときに、早めに相談しておくと安心です。
まなぶ
みらい
まなぶSNSのPR案件を受けて後悔する原因は、声がかかったうれしさから、発信のテーマに合うか、条件はどうかを確かめずに引き受け、正直な感想を書けない投稿を続けてしまうことです。テーマに合うかを考え、本数や表現の指定を確かめ、使ってみて正直に紹介できる案件だけを受ける。それだけで、PR案件は、フォロワーの信頼を守りながら収入につなげる手段になります。発信・物販の副業で失敗しないための考え方は、発信・物販の副業の失敗から学ぶでまとめています。
発信・物販の副業については、音声配信の副業で失敗する人の特徴5選や副業のメルマガ配信で失敗しない方法もあわせて読んでみてください。

