プログラミングスクール卒業後に失敗した話
プログラミングスクールを卒業しても、「卒業=即戦力」という思い込みと、実務とのギャップへの準備不足から、期待していたような副業案件につながらないことがあります。技術を学ぶことと、案件を獲得することは、別のスキルとして捉える必要があります。多くの人がこのギャップに直面し、モチベーションを落としてしまうのも無理はありません。この記事では、プログラミングスクール卒業後に失敗した話と、案件獲得までの心構えを解説します。
卒業証書を手にしても、案件が一つも取れなかった話
「これでようやく、副業でも稼げるようになる」——まなぶは修了証を手に、これからの副業生活を思い描いていた。仕事終わりの時間を削って学んできた日々を思い返し、達成感でいっぱいだった。
32歳会社員のまなぶは、数ヶ月かけてプログラミングスクールに通い、基礎的な技術を学び終えた。修了と同時に、すぐにでも副業案件を受注できるだろうと考え、クラウドソーシングサイトで案件を探し始めた。仕事終わりや週末を使って学習を続けてきた自負もあり、その努力がすぐに報われると信じていた。
ところが、いざ案件一覧を眺めてみると、「実務経験3年以上」「未経験不可」といった条件の案件ばかりが並んでいた。スクールで学んだ基礎知識だけでは太刀打ちできない案件が大半を占めていたのだ。応募できそうな案件を探すだけでも、想像以上に時間がかかった。
いくつかの案件に応募してみても、ポートフォリオと呼べるような実績がほとんどなく、選考の土俵にすら立てないことが続いた。返信すら来ない応募が何十件と積み重なり、少しずつ自信を失っていった。「学べば案件が取れる」という考えが、あまりに甘かったことに、まなぶはこのとき初めて気づいたという。
プログラミングスクール卒業後に失敗するのは、まなぶだけの話ではない。多くの人が、卒業を「ゴール」だと勘違いしてしまっている。努力の末にたどり着いた修了証が、かえって油断を生んでしまうこともあるのだ。
プログラミングスクール卒業後に失敗する人に共通する7つの理由
ここからは、まなぶのような失敗に共通する理由を整理して見ていきます。学習内容そのものより、卒業後の動き方に落とし穴があるケースが目立ちます。当てはまるものがあれば、次の一歩を考えるヒントにしてみてください。
スクール卒業=即戦力、と思い込んでしまう
スクールで学ぶのは基礎的な技術であり、実務で求められるレベルとの間には、想像以上の距離があります。この距離を過小評価してしまうと、案件獲得の壁の高さに戸惑うことになります。カリキュラムを修了したことと、実務で通用することは、必ずしもイコールではありません。
ポートフォリオ(実績)を十分に用意していない
「学んだこと」を証明する実績がないまま案件に応募しても、発注者側からは実力を判断できません。目に見える形の成果物がないと、選考の土俵に立つこと自体が難しくなります。発注者は限られた情報から判断せざるを得ないため、実績の有無は想像以上に重視されます。
案件獲得のための営業・提案スキルを軽視している
技術を学ぶことに時間を使いすぎて、案件の探し方や提案文の書き方といった営業面の準備をおろそかにしてしまうことがあります。技術と営業は、どちらも欠かせないスキルです。どれだけ技術があっても、それを伝える力がなければ案件にはつながりません。
学んだ言語・技術と、実際の案件で求められるものにギャップがある
スクールで学んだ技術と、実際に案件で求められる技術が一致しない場合があります。事前に案件の傾向を調べておかないと、せっかく学んだ内容が活かせないことがあります。人気の言語であっても、案件の分野によって求められる技術は大きく異なります。
低単価案件からのステップアップの道筋を考えていない
最初から高単価な案件だけを狙ってしまうと、実績のなさがネックになり続けます。低単価でも実績を積む段階として捉える視点がないと、最初の一歩を踏み出せません。プライドが邪魔をして、最初の一歩を踏み出せない人も少なくありません。
継続的な学習をスクール卒業後にやめてしまう
「卒業したから学習は終わり」と考えてしまうと、技術の更新に追いつけなくなります。実務で通用するレベルに到達するには、卒業後も学び続ける姿勢が欠かせません。技術の世界は変化が速く、立ち止まった時点で遅れが生まれてしまいます。
他の卒業生との差別化ポイントを考えていない
同じスクールの卒業生は、同じようなカリキュラムを修了しています。自分ならではの強みや専門性を意識しないと、大勢の中に埋もれてしまいやすくなります。前職の業界知識や、興味のある分野との組み合わせが、意外な武器になることもあります。
案件が取れない人と、着実に実績を積める人の違い
スクール卒業後にうまくいくかどうかを分けているのは、学習量そのものよりも、卒業後にどう動くかという戦略です。どれだけ真面目にカリキュラムをこなしても、この戦略がなければ結果にはつながりにくいものです。
どちらのパターンも「スクールで学んだ」という出発点は同じです。違うのは、卒業後にどんな道筋を描けているかという一点だけです。
この差を生んでいるのは、学んだ技術の量ではなく、卒業後の現実的な戦略を持てているかどうかです。焦らず段階を踏むという発想があるかどうかが、結果を大きく分けます。
プログラミングスクール卒業後に失敗しないためにできること
- 在学中からポートフォリオを作り込んでおく:卒業を待たず、実際に動くものを形にして実績として残します。卒業後にゼロから作り始めるより、大きな時間の節約になります
- 低単価・小規模案件から実績を積む:最初から理想の案件を狙わず、実績作りの段階と割り切って取り組みます。プライドより実績の積み上げを優先する時期だと考えましょう
- 案件の傾向を事前にリサーチしておく:よく求められる技術や言語を把握し、学習内容とすり合わせます。求人・案件情報は、学習の優先順位を決める貴重な材料になります
- 提案文・営業の基本を学んでおく:技術だけでなく、案件を獲得するためのコミュニケーションスキルも磨きます。丁寧な提案文一つで、選考通過率は大きく変わります
- 卒業後も学習を継続する:実務で通用するレベルに向けて、学び続ける姿勢を持ち続けます。学習を止めないことが、そのまま実力の差につながっていきます
- 同じ目標を持つ仲間とつながっておく:一人で抱え込まず、情報交換できるコミュニティに参加します。案件情報や実践的なアドバイスを得やすくなります
- 自分ならではの強みを言語化する:前職の経験や興味のある分野を掛け合わせるなど、他の卒業生との差別化ポイントを考えます
これらはどれも、特別な才能を必要とするものではありません。卒業をゴールではなくスタートと捉える意識の転換が、結果を大きく変えます。焦らず段階を踏んでいく姿勢が、遠回りに見えて実は一番の近道です。今すぐ結果が出なくても、積み重ねは必ず形になっていきます。
タイプ別・案件獲得までの進め方
未経験からプロを目指せるオンラインプログラミングスクール【忍者CODE】
学習だけでなく、ポートフォリオ作成や案件獲得までサポートしてくれるタイプです。卒業後のギャップに一人で悩まずに済みます。同じ道を歩んだ卒業生の実例を参考にできることも心強いポイントです。孤独になりがちな独学のフェーズを、サポート付きで乗り越えられるのも大きな利点です。
日本最大級のクラウドソーシング【ランサーズ】
未経験者でも挑戦しやすい小規模案件を探せるタイプです。まずは実績作りの一歩として活用できます。小さな案件でも、完了実績が積み重なることで信頼につながっていきます。評価やレビューが可視化されることも、次の案件獲得の後押しになります。
まなぶ
みらいその後まなぶは、小規模な案件から少しずつ実績を積み、ポートフォリオを充実させていった。時間はかかったものの、実績が積み上がるにつれて、応募できる案件の幅も広がっていったという。最初の低単価案件を完了できたときの達成感は、今でも忘れられないそうだ。あのときの小さな一歩が、今の自信につながっている。
プログラミングスクール卒業後の失敗は、学習内容の不足ではなく、卒業後の戦略の甘さから生まれることがほとんどです。今回紹介した6つの理由のうち、当てはまるものがあれば、次の一歩を踏み出す前に一つずつ意識してみてください。低単価案件からの実績作りと、卒業後も続く学習の姿勢が、着実な案件獲得につながります。

