AI導入の手伝いを副業で請けて後悔する理由
AI導入の手伝いを副業で請けて後悔する人の多くは、「少し設定するだけ」と気軽に引き受け、どこまでが自分の仕事で、AIの答えの最終確認は誰がするのかを決めないまま、終わりの見えない対応を抱えてしまう人です。小さな会社やお店から、「AIを使って仕事を楽にしたい」という相談は増えています。けれど、AIの導入は、設定して終わりではなく、使い続ける中で質問や不具合が次々に出てくる仕事です。この記事では、まなぶの失敗ストーリーをもとに、AI導入の手伝いを副業で請けて後悔する理由と、無理なく続けるための考え方を解説します。
「設定だけ」のはずが、夜も週末も電話が鳴った
今年の5月、まなぶは、資料作成の副業でお世話になっている小さな工務店の社長から相談を受けました。「見積もりを作るのに毎回時間がかかって困っている。AIで何とかならないかな」。まなぶは、AIに材料の一覧と作業の内容を渡して、見積もりの下書きを作る仕組みなら作れそうだと考えました。「設定だけなら、3万円でお手伝いします」。まなぶは、その場で引き受けました。いつもお世話になっている社長の役に立てることがうれしく、仕事の範囲や期間を書面にしようとは考えもしませんでした。
仕組みは、週末2回で作り終えました。材料の一覧を整理し、AIへの頼み方を何度も試して、見積もりの下書きが出てくる流れを作りました。社長も「これは便利だ」と喜んでくれました。ところが、そこからが大変でした。平日の夜に、社長から電話がかかってくるようになったのです。「AIが出した金額がおかしい」「新しく入った社員に使い方を教えてほしい」「AIの画面が変わって、ボタンが見つからない」。まなぶは本業を終えてから、電話やメッセージで対応し、週末には工務店まで足を運ぶこともありました。
そして6月の終わり、大きな問題が起きました。AIが作った見積もりの下書きに、材料の数量の間違いがあり、それに気づかないまま、お客さまに見積もりが出てしまったのです。社長は、「AIの仕組みを作ったのはまなぶくんだから、確認もしてくれていると思っていた」と言いました。まなぶは、AIの答えを最後に確かめるのは誰なのかを、最初に決めていなかったのです。
その月、まなぶが工務店の対応に使った時間は、30時間を超えていました。3万円で考えると、時給は1,000円にも届きません。本業でも、夜遅くまでの対応が続いた影響で、会議の資料の準備が間に合わない日がありました。「お世話になっているお客さまだから、断れなかった。でも、範囲を決めなかったのは自分だった」。まなぶは、副業のノートにそう書きました。
まなぶは社長と話し合い、仕事の範囲と、AIの答えの確認は工務店側で行うこと、使い方の説明や見直しは別の料金で受けることを、あらためて書面で決めました。社長も「最初にちゃんと決めておけばよかったね」と言ってくれましたが、まなぶの胸には、気軽に引き受けたことへの反省が残りました。
AI導入の手伝いを副業で請けて後悔する理由
仕事の範囲と期間を、決めずに引き受けている
「設定だけ」という言葉は、聞く人によって意味が違います。仕組みを作るところまでなのか、使い方の説明や、その後の見直しまで含むのかを、引き受ける前に書面で決めておくことが大切です。いつまで対応するのか、期間も決めておきましょう。範囲がはっきりしていれば、相手も頼みやすく、自分も断りやすくなります。範囲の外の頼みごとが来たときに、「それは別の料金でお受けします」と言える根拠にもなります。
AIの答えの最終確認を、誰がするか決めていない
AIの答えには、間違いが混ざることがあります。AIの仕組みを作った人が、その答えまで保証してくれると、相手が思い込んでしまうことがあります。見積もりや請求など、お客さまに出すものの最終確認は、使う側が行うことを、最初にはっきり伝えて合意しておきましょう。確認の手順を一緒に決めておくと、相手も安心して使えます。たとえば「数量と金額だけは、必ず元の資料と照らし合わせる」のように、確かめる項目を具体的に決めておくと、忙しいときでも続けやすくなります。
導入のあとの対応を、料金に入れていない
AIの導入は、使い始めてからのほうが、質問や困りごとが多く出てきます。使い方の説明、AIの画面が変わったときの対応、仕組みの見直しは、最初の料金とは別に決めておくと、無償で対応し続けることを防げます。月ごとの定額にするか、一回ごとにするかなど、相手と相談して決めましょう。よく出る質問は、簡単な使い方のメモにまとめて渡しておくと、問い合わせの数そのものを減らせます。
AIのサービスの契約を、自分の名前でしている
相手のために、自分の名前でAIのサービスを契約してしまうと、料金の支払いやアカウントの管理まで自分が抱えることになります。サービスの契約は、使う会社やお店の名前で行ってもらうようにしましょう。相手の情報を扱う場合も、相手の名前で契約したサービスを使うほうが、責任の範囲がはっきりします。自分が手を離れたあとも、相手が困らずに使い続けられることが大切です。
本業とのバランスを、考えていない
相手から頼まれるたびに夜や週末に対応していると、本業にも影響が出てきます。対応できる時間帯と、返事にかかる目安を、最初に相手に伝えておくことが大切です。勤め先の副業のルールで、副業にかけてよい時間や内容が決められている場合もあるので、あわせて確かめておきましょう。急ぎの対応が必要なときの連絡方法も、決めておくと安心です。
AI導入の手伝いを副業で請けて後悔する人と、上手に続けられる人の違い
AI導入の手伝いを副業で請ける前のチェックリスト
AIで仕事を楽にしたいという相談に応えるのは、やりがいのある副業です。引き受ける前に、次の項目を確かめてみてください。
- 仕事の範囲と期間を、書面で決めた
- AIの答えの最終確認は、使う側が行うと合意した
- 使い方の説明や見直しを、別の料金で決めた
- AIのサービスの契約は、相手の名前で行ってもらった
- 対応できる時間帯と、返事の目安を伝えた
- 勤め先の副業のルールを確かめた
まなぶは今も、工務店のAIの仕組みの見直しを手伝っています。ただ、月に一度、決まった日に1時間だけ相談を受ける形にして、料金も決めました。AIの見積もりは、社長と事務の方が必ず確かめてから出すことになり、間違いはそれ以来起きていません。AIの導入を手伝うとき、作るより先に決めるのは「どこまで」と「誰が確かめるか」。社長からは、「決めごとができて、かえって頼みやすくなったよ」と言われました。
AIを使った副業を続けるなら
AIを使った副業を長く続けるには、仕事の取り決め方と、自分の働き方の整え方を知っておくことが大切です。
日本最大級のクラウドソーシング【ランサーズ】
仕事の範囲や納期、料金を事前に決めて受けられるタイプです。相手とのやりとりが記録に残るため、あとから「どこまでが仕事か」で迷いにくくなります。
フリーランス・キャリア相談サービス【ポテパンフリーランス】
自分のスキルの適正な価格帯や、仕事の受け方について相談できるタイプです。副業の仕事が増えてきて、料金や範囲の決め方に迷っている人に向いています。
まなぶ
みらい
まなぶAI導入の手伝いを副業で請けて後悔する原因は、範囲と期間を決めずに引き受け、AIの答えの最終確認を誰がするかも決めないまま、導入後の対応を無償で受け続けてしまうことです。範囲・期間・料金を書面で決め、確認は使う側が行うと合意し、対応できる時間を伝える。それだけで、相手も自分も安心して続けられる仕事になります。AIを使った副業で失敗しないための考え方は、AIを使った副業・ビジネス展開の失敗から学ぶでまとめています。
AI副業・ビジネスについては、AIで作った資料テンプレートを販売して失敗した話やAIのプロンプト販売で失敗しない方法もあわせて読んでみてください。

